赤目四十八滝を歩く


赤目四十八滝は、三重県名張市赤目町を流れる滝川の渓谷にある滝のことで、
「四十八」といっても48もの滝がある訳ではなく、「数が多い」という意味。
それでも、21もの滝が次から次へと現れては、それぞれの姿で流れていた。


赤目四十八滝は、こんな雰囲気の山から始まる。
想像していたよりずっと素晴らしい渓谷だった。


地名の「赤目」の由来は、役行者が修行中のことであるが、
赤い目の牛に乗った不動明王に出会ったとの言い伝えにあるとか。
歩き始めてしばらくして、その「赤目牛」の像を見つけた。目が赤い。

さて、全部の滝の写真はとても入れられないが、
「赤目五瀑」と言われる大きな5つの滝を中心に、
先ずは、見ていった順番に入れてみよう。


最初の滝、「行者滝」だ。


「霊蛇滝」。
白蛇が岩をよじ登り、岩が竜の爪痕を思わせるので名付けられたとか。


赤目五瀑の (1)「不動滝」(ふどうだき)。
不動明王にちなんで名付けられたとか。

なお、滝の名前は、仏名にちなんだ名前がたくさん見られる。


帰りにもう一度撮った「不動滝」と「不動橋」。


奥ゆかしい流れの「乙女滝」。
滝も渕も小さく優しく、清純な乙女のような滝。


赤目五瀑の (2)「千手滝」(せんじゅだき)。
複雑な形の岩を滑り落ちる美しい姿から名付けられたとも
千手観音にちなんで名付けられたとも言われている。


「千手滝」の上を歩いている人を帰りに撮れたので、もう一度。


赤目五瀑の (3)「布曳滝」(ぬのびきだき)。
白布を長々と垂らしたような優美な姿の滝。


上から見ても細い布が垂れ下がっているように見える。


「陰陽滝」。
大自然が生み出した陰陽和合の妙景。
陽とは滝の流れを指していて、岩石を浸して斜めに流れている。
一方、滝壺は陰を意味し、岩の頭が突き出ているのも奇観だとか。


「百畳岩」。
茶店の前から緩やかな傾斜で、横15m、幅10mの一枚岩の大きな岩盤。
百畳というのが大げさではなく、百畳敷ほどもあるように感じられる。


「七色岩」。
転がってきた大きな岩だが、何が七色かと思ったら、
アカギ、ウメモドキ、マツ、サクラ、ツツジ、カエデ、モミ
の7種類の植物が岩の上に自生していることから、だとか。
これらの植物が四季折々に花を咲かせ、紅葉し、七色に姿を変えるそうだ。


「姉妹滝」。
大小2つに分れて落ちる滝で、仲の良い姉妹を思わせる姿をしている。


「柿窪滝」。
清流を枝として、滝壺が柿の実と見て、この名前が付いた。
周りの苔むした岩を入れるためにあえて滝は小さい写真で。


「雨降滝」。
写真では分かり辛いが、岩を伝って雨が降るように流れ落ちていた。


これには名前も付いてないと思うが、太陽の光が当って、
岩から流れ落ちる水の雫がキラキラと光ってきれいだった。


「骸骨滝」。
落ち口に骸骨に似た岩が横たわっていて名付けられた、とあるが、
どの岩のことかよく分らない。 何とも衝撃的な名前ではある。


赤目五瀑の (4)「荷担滝」(にないだき)。
岩を挟んで2つに別れて流れ落ちる様子が、
荷を担っているようで荷担滝の名が付いた。


雛段滝。
お雛さまの雛壇。これは分り易い。


赤目五瀑の (5)「琵琶滝」(びわだき)。
滝の形が琵琶に似ているので琵琶滝と名付けられたとか。


上の「琵琶滝」が赤目五瀑の最後であるが、
赤目四十八滝の最後は、この「岩窟滝」である。


美しい渓谷の様子を、もう少し入れておいた。
天に向かってそそり立つ巨岩や苔むした岩や、
澄み渡った川面に映る木立の様子などが延々と続く。

さて、滝の落差ではなく、次は話題の落差が激しいが…。


「へこきまんじゅう」とは、何ともそのものずばりの名前で…。
はい、サツマイモの饅頭で、行きで買って食べながら歩きました。


と、これで終わろうかと思ったのですが、
赤目四十八滝は忍者の修行場であったとも言われていて、
忍者の森では、子供達が体験型の忍者修業をしていた。

では、ドロローンと消える術を使って、はい、消えます。



戻る   目次へ