また戻ってきた自転車


さあ、このママチャリはどんな特別な自転車なんでしょう?

自転車と言えば、『招かれざる客』を読まれた方は思い当たるでしょうか?

思い当たらない方はもう一度最後の「後日談:その1」を読んで下さい。

そうです、あの自転車です!

   夫のところには仕事柄よく外国からお客さんがあります。
そういう時には、家では誰も使っていない古い自転車を貸してあげます。
京都は自転車で動くのが実に便利で都合がよいからです。
1ヶ月滞在の予定でオランダから来日した人にもこの自転車を貸してあげました。
もっとも、ママチャリの後ろのカゴはさすがに外して貸しましたが…。
奥さんは遅れて来日して、最後の1週間だけを共に過ごしました。

奥さんが来日してすぐの頃、職場でご主人が「自転車を持っていかれた」と夫に話しました。
駐輪してはいけない所に置いていて、駐輪違反ということで警察に持っていかれたのです。
「使っていない古い自転車だから気にしなくてよい」と夫は言いました。
が、その時すでに奥さんは自転車を取り返す行動に出ていたのです。
初めて来た日本で、日本語を全然理解しない人がちゃんと取り返してきたのです!
よくよく見てみると、立て看板にはちゃんと英語で説明と地図まで書いてありました。
さすが、国際都市:京都!
運の良いことに、同じように自転車を取り返しに来ていた前科4犯(^^;)だという若い女性と知り合って、ベテランのその女性が近道を先導してくれたそうですが、それでも1時間ほどもかけて一緒に自転車をこいで帰ってきたそうです。
「大変な冒険をしましたね?」と言ったら、「みんなに親切にしてもらった!」と日本での貴重な経験を喜んでいた彼女です。

前科4犯の若い女性の方、ご親切にありがとうございました。(^^;)

実は、この奥さん、買ったばかりの家が来日する直前に空き巣に入られたのです。
我が家の場合は盗られたのは現金でしたが、彼等の家ではノートパソコンだったそうです。
が、保険に入っていたとかで実害はなかったようです。
『空き巣』『自転車』が共通キーワードの出来事でした。

さて、下の写真ですが、駐輪禁止の立て看板の周りにたくさんの自転車がとめてあります。
ちなみに、すぐ近くには地下駐輪場があります。
警察の方のご苦労や推して測るべしです。
知り合いの外国からの客人がご迷惑をおかけいたしました。(^^;)


ここは出町柳
近くには下鴨神社や京都大学があります。
出町柳は、大阪からの京阪電車の終着駅であり、
修学院や宝ヶ池を通って鞍馬や大原へ行く叡山電車の始発駅でもあります。
バス路線も便利でここを基点にあちこちへ行けます。


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