植物園温室のユニークな植物たち



植物園でサルの顔のように見えるランが開花したというので見に行った。
南米のエクアドルやコロンビアの高地で自生している花だそうだ。

ラン科の「ドラクラ(ドラキュラ)・ギガス」という名前だが、
別名「モンキー・オーキッド」の方が馴染みが良い。

ネットで見ると、本当にサルの顔のように見えているが、
その日の咲き具合と、撮った角度によって違って見える。
大きさも100円玉位の小ささで上の方で咲いていたので、
満足な撮れ方ではなかったが、雰囲気は伝わるだろうか。


しかし、こっちの方がインパクトが強い。
ウマノスズクサ科の「アリストロキア サルバドレンシス」。
1個の花の寿命は約1週間でも、花茎が長期間に渡って伸び、
花を1個ずつつけていき、次々と花を咲かせるそうだ。

2つの目のように見える窪みで昆虫を誘う食虫植物だ。


同じくウマノスズクサ科の「アリストロキア アルボレア」。
この株は、インドネシアから譲り受けたものだとか。


同じくウマノスズクサ科の「アリストロキア トリカウダタ」。
尻尾のような先端はイカを干しているようで、おもしろい姿だ。


「コリトプレクツス スペキオスス」という名前だが、
パチンコ玉が落ちている!と無粋にも思ってしまった。


「アリノスダマ」という、そのものずばりの名前。
アリは塊茎内の迷路のような穴に入り込み巣を作るそうだ。
この植物は、アリの排泄物や食べ残しを養分として吸収し、
迷路のような穴は、成長と共に大きくなるとか。

塊茎内の断面図は、説明文にあった写真を拝借。

さて、最後は「奇想天外」の話題で終わりましょう。
いえ、奇想天外な話題ではなく「キソウテンガイ」の話題です。


「キソウテンガイ」は、南西アフリカの砂漠地帯に自生する植物で、
終生2枚の葉だけを伸ばし続けるという独特の形態を持っている。
また、寿命は非常に長寿で、何と1000年以上も生きるとか。
推定樹齢2000年と言われている固体もあるそうだ。


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