張家界・武陵源景区・袁家界景区と天子山自然保護区


これから見ていただく風景は、日本では桂林がよく知られていて、
張家界はまだ馴染みでないかもしれないが、驚きの連続であった。
張家界と桂林とベトナムのハロン湾が同じ線上に位置することを考えると、
これらの景勝地が地殻変動で出来上がったことが容易に想像できる。

張家界は、湖南省の北西部にあり、湖北省との境目に位置しており、
世界自然遺産に登録されてからは観光客が大勢訪れている。


バスを降りたところで見上げていきなり飛び込んできたこの光景は、
エレベーターで上がった所から始まるハイキングを期待するに十分だった。


絶壁に造られた326mを2分程で上る百龍エレベーター。
エレベーターの下半分は真っ暗な岩の中を登って行き、
急に視界が開けた時には思わずウォーと歓声が上がった。
エレベーターを降りてからの散策は信じられない風景の連続だった。







これは、天下第一橋。
左側の岩と右側の岩は繋がっていて橋になっていて歩いて渡れる。
こちら側から覗いた橋の向こう側にも林立する岩が見えているが、
この自然の橋は、地面からの高さが400m、長さ50m、幅3m、厚さ5m。


これすべて絶壁と言っても良い程の絶壁がこんなにあると、
そう、それを趣味にしていない人でも試したいと思うだろう。


といっても、世界自然遺産の場所で自由にロッククライミングは出来ないだろう。
でも、中国でパフォーマンスしないはずはないだろうと思ったらやっぱりあった!
これらの写真とは別の岩だが、蜘蛛になって岩を登り飛んで実演した現場があった。



歩いて回るハイキングコースではこのような風景が限りなく続く。


帰りはロープウェイで降りたが、ロープウェイからの眺めも迫力があった。
絶壁をすぐ側に見ながらの降下は興奮するばかりだった。
写真は、ガラス窓に反映して写りが悪いものの、
ロープウェイが絶壁のすぐ側を通る様子が分かるだろうか。

ついでに、続きで回った黄龍洞の写真も1枚だけ入れて終わろう。


地下水の浸食により石灰石で形成された鍾乳洞だが、
総延長7.5km、高低差が140mもある巨大な鍾乳洞で、
水路と陸路が縦横に複雑に入り組んでいて、
迷路のようなルートは迷いそうでガイドなしでは回れない。
派手な照明で照らし出されているのが中国らしくて終わりにふさわしいだろうか。

黄石寨景区と金鞭渓景区へ続く



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