大文字山から南禅寺へ





毎年8月16日の五山の送り火で有名な五山の一つの大文字山。


友人の夫も私の夫も平日に遊べる身分になり平日に大文字山へ登った。
しかし、平日でもたくさんの人で賑わっている銀閣寺の門前町を通って、
銀閣寺の入り口前を左に行くと、ここから大文字山の登山道が始まる。


ゆっくり登っても40分程で「大」の字の「火床」へ着く。
これは、五山の送り火の大文字の「大」の字の中心になる火床。
大谷石で火床を作って、木を組んで土台を作り、
松明をその上に突き立て、薪などを組んで点火するそうだ。


「大」の字の中心の火床からも京都市内のパノラマを見ることができるが、
これは少し上へ上がった所でお弁当を食べた場所から見た京都市内。
左下に見える火床は「大」の字の上端になる火床。


多くの人は火床の景色を見て「大文字山に登った」と言うが、
実際、私もこれまで何度か登ったのは火床までだったのを、
この日はそこから更に雑木林の中の山道を登って頂上を目指した。
これが頂上にある標高466mの三等三角点だ。


下山は、山科方面や鹿ケ谷・浄土寺方面へ下りるコースなどいろいろあるが、
この日は蹴上・南禅寺方面へ下りるコースを選んで下りた。


南禅寺の裏の駒ヶ滝。
修験者がこの滝で修行したことが伺われる。


南禅寺奥の最勝院でのひとこま。
舞妓さんがカメラマンを連れて紅葉を背景に写真を撮っている、
と思ったら間違いです。ふむふむ、似たような話題がありましたねぇ。
『徒然記』の「あれ、舞妓さん?」をもう一度読んで!


テレビのドラマで舞台としてよく出てくるレンガ造りの水路閣。
レンガ造りとアーチ構造のデザインが美しい景観を作り出している。
琵琶湖疏水の支線の一部である水路橋で、南禅寺の境内を通っている。


あれれ、ここでも同じ舞妓さん?が写真を撮っていました。
水路閣を背景に赤い紅葉の下で確かに絵にはなっていた。


南禅寺を歩いている時にたまたま特別公開のお知らせを見て入った。
金地院で長谷川等伯の「猿猴捉月図」が特別公開されていた。
中での写真撮影は禁止なので写真はない。
金地院の方丈から眺めた鶴亀の庭だけでも。
左端が鶴を、右端が亀を表現している。


2001年に「円山公園のいもぼう」で「いもぼう平野屋本店」のことを書いたが、
この日は「いもぼう平野屋本家」の方でいもぼう会席を食べた。
「円山公園のいもぼう」のページの最後で載せた円山公園の、
春には見事な花をつける枝垂れ桜の冬の間の知られざる寂しげな姿、
今回もその寂しげな姿を載せずにはいられない・・。


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