片波川源流域の伏条台杉群生地


先ず、伏条台杉とは。
横に伸ばした枝が雪の重みで垂れ下がって地面に着き、
根を出した枝が幹となり新しい株として成長して繁殖していく。
枝を頻繁に切って利用したことから基部の部分だけが肥大化して、
やぐら(台)のようになったことから「伏条台杉」と呼ばれている。

鎌倉・南北朝時代には、1本の木から多くの材木が取れるように、
このような台杉仕立てが盛んに行われたようだ。

安土・桃山時代には、挿し木が可能になり1本植えが盛んになり、
台杉仕立ての巨大杉がそのままで残されたとか。

明治時代には地域の人々に盛んに利用されるようになったが、
伏条台杉は大きくなり過ぎたことから伐採されずに残ったようだ。



伏条台杉の群生地の中でも最大の「平安杉」。
根元から何本も分かれた合計の幹周りは15.2mもある。
その他にも名前の付いた20本以上の伏条台杉を見て回った。
以下に、その驚くべき巨大な伏条台杉の何本かを載せてみる。









宿杉、谷守杉、船形杉、大櫓杉、大宿杉、大主杉、三本杉、Yの字杉・・などと
名前が付いているので興味ある人はどれがどれに当たるか推量してみて下さい。



多量の写真を入れただけで手抜きの感も否めませんが、これでおしまいです。
京都の北の貴船からもっと北へ行った所に、思いがけずもこのような
樹齢800年から1000年位の杉の巨木が群生していることに驚きました。


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