阿波の土柱



土柱とは、北の阿讃山脈より流れ出た土砂が堆積してできた土地が、
その後の地震活動などにより隆起して、その隆起した山の一部が、
豪雨や地震によって崩壊し、雨水が土を削り、形づくられたもの。

徳島では、他の場所でも5ヶ所で土柱が見られるそうだが、
最も大きいのが、この波濤嶽(はとうがたけ)だそうだ。


硬い岩石など、抵抗力の強い部分は雨風の浸食を免れて、
土の塔やカーテン状の柱を形成した特異な景観となり、
今なお自然の影響を受け、その姿を変え続けているそうだ。

なお、ネットで画像検索すると、何年も前の写真では、
私が撮った写真とは違う土柱の群立ぶりが見られるのは、
雨水で削られて、その姿を変えているのだなと納得できる。


山道を歩いて行けば、何とこの土柱の頂上へ行ける。
頂上から下を覗いて見ると、迫力ある土柱を眺められる。


露出した斜面のくぼみを雨水が流れて溝を作り、
雨が降る度に、いろいろな形に溝を深めていく。


柵も何もない上から下を覗いて、落ちると命はないなぁ…。


…と、この場所から横の斜面を撮ったのがこの写真。


山道を下りて、土柱の下から上を見上げて撮った写真がこれ。
最初の写真と比べて、目の位置が違うと違った風景にも見える。


頂上からは迫力ある土柱を覗くことができたが、
「立入禁止」のこの先へ行けば、違う角度から覗ける。
この先は崩れ易いので立入禁止になっているのだろう。

看板の右側が空いているということは行っても良いのだと
勝手な解釈をしてみたが、連れ合いに止められて諦めた。(^^;)


というところで終わっても良いのだが、「阿波の土柱」の名前から、
徳島県と言えば阿波踊りも出さなければと思うが季節ではないので、
「阿波踊り」にちなんだ話題だけでも入れておこう。


徳島市の「新町川」に架かる「新町橋」にも阿波踊りの絵が。


新町橋にも阿波踊りのレリーフが。


これはおもしろい。道路に書かれた横広がりの絵が、
正面の橋脚の凸面には正常な絵として映って見える。


ここでは、休憩所の屋根まで阿波踊りの編み笠の形をしている。


徳島市のシンボルでもある「眉山」(びざん)。
どの方向から見ても「眉」の形をしているとか。


眉山へは勿論登りましたよ。ただし、ロープウェイで。
ここのロープウェイはおもしろい。双子のゴンドラだ。
写真を撮るのが難しいが、2つがくっついて動いている。


展望台からは、海に流れ込む吉野川や徳島の町並みが見え、
大鳴門橋や、遠くには淡路島や和歌山まで見渡せるそうだが、
この日は少し霞んでいて、はっきりとは見えなかった。


土柱の頂上へも登ったし、眉山山頂へも上がり、
高い所へ上がりたがる性癖も満たされたので、
この辺で、うだつと土柱の話題から下りましょう。


うだつの町並みへ戻る



戻る   目次へ