伊勢エビの残酷焼き



伊勢エビをもらった。
箱を開けると、それまで静かにじっとしていた伊勢エビが
おもむろにひげや手足をゆっくり動かし始めて、
箱から外へ出すと、いきなり激しく動いて暴れた。
調理法には活き造りがあるが、自信がなくてやめた。
実は、ニュージーランドで二度、伊勢エビの刺身を食べた。
一尾を二人で食べても十分な量の大きなのが一尾3000円位で食べられた。
あのおいしさをもう一度味わいたかったが、
動いているエビの刺身造りにはしり込みした。
書かれていたもう一つの調理法「残酷焼き」の名前に惹かれて(^^;)
これに挑戦することにした。
生きたまま、頭と胴を半割りにして焼いた。
美味、美味。
残った頭は、胴が切り離されて焼かれているとも知らず、
まだ生きていると思っているのか、しきりにひげを動かしていた。
頭の方は、味噌汁にして食べた。
これがまたうまい。(あえて男言葉で)
それにしても、「残酷焼き」とはストレートに名前を付けたものだ。
まさに、残酷な話で、私は死刑執行人になったようないや〜な気分だった。
が、食べた後は、あまりのおいしさに幸せな気分に浸っている自分がそこに居た。


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