フィンランド・ヘルシンキ



スウェーデン統治下時代の名残りだろうか、
フィンランドでの名前はフィンランド語とスウェーデン語の2通りで書かれている。
これは、鉄道のヘルシンキ中央駅での「ヘルシンキ」の表示。


これが、そのヘルシンキ中央駅。
国内便だけでなく、国外からの列車も発着していて、
すべての長距離列車がこの中央駅に到着するので、
列車でヘルシンキへ入る場合はここへ着くことになる。


美しい町並みとたくさんある緑の多い公園など散策する場所には事欠かない。
夏は雨が多いと聞いていたのに、ヘルシンキ行き帰りの4泊とトゥルク滞在4泊の間、
結局ずっと良い天気で、人々は貴重な夏の太陽を一身に浴びて太陽の下で憩っていた。


エスプラナーディ公園には「バルト海の乙女像」がたたずみ、
公園の終わりにあるマーケット広場はたくさんの人々で活気付いていた。
フィンランドはベリー類のソースを使った料理がおいしいので、
マーケットではいろいろなベリー類もたくさん売っていた。


マーケット広場から見える赤レンガ造りのウスペンスキー寺院。
スウェーデンに約650年ロシアに約100年間支配されたフィンランドなので
これなどは帝政ロシアの影響を感じる寺院である。
実際、これはロシア人建築家によって建てられたロシア正教の教会だそうだ。


元老院広場にあるヘルシンキ大聖堂。
ルーテル派の本山となる教会。ヘルシンキを代表する建物で、
周りはヘルシンキで最も古い歴史を持つ地域である。


フィンランドの有名な作曲家シベリウスを記念したシベリウス公園。
目に入ってくるのがステンレスパイプで作られたモニュメント。
その横の御影石の上に置かれたシベリウスの肖像のオブジェがかなり強烈印象。


森と湖の国フィンランドらしく、森と湖にもスペースを割きたい。
ヘルシンキの西にある面積45平方キロメートルのヌークシオ国立公園には、
それぞれ魅力的な3種類のハイキングコースがある。

車で行けばこの辺りは車で通り過ぎてしまうがバスで行ったので、
バスを降りてから公園入り口までもかなりの距離を歩くことになる。
その道すがら美しい白樺林を背に牛が草を食べているのどかな風景が見られる。


それぞれの家から車でここまで郵便物を取りに来るのであろうか、
広い道路の側に並んだポストがこの地で生活している家の数を示している。
いろいろなポストがその家の生活観を匂わせていておもしろい。


森の中の地形はなだらかで登山という感じではなく万人向けのハイキングコースだが、
根が岩を抱え込んだ木や、(下)根こそぎ倒れた木などが森の厳しさも教えてくれていた。


さて、最後は森と湖の写真3枚を連ねて、次はトゥルクへ行きましょう。




と思ったら、まだありました。森の生き物の巣です。
大きさが分からないが、写真右上の木の太さから想像して下さい。
大人の人間一人分がすっぽり入ってしまう程だっただろうか、
びっくりする程大きな巣の上でアリが右往左往していた。
巣の中にはどれ程の数のアリが隠れているのか想像するだに恐ろしいが、
トゥルクのページは楽しく想像して待っていて下さい(汗)。

トゥルクへ続く



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