伏見稲荷・深草トレイル



伏見稲荷大社は全国にある稲荷神社の総本宮である。
お正月の初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集めるので、
伏見稲荷大社のお賽銭勘定が毎年ニュースになる位である。
普通は本殿に参拝して終わりだが、この日は更に稲荷山を散策した。


奉納された鳥居がびっしりと並んでいてトンネルのようになっている。
「千本鳥居」と言うそうだが、実際は1万本を越える鳥居が奉納されているとか。


神様からよく見えるようにだろうか(?)、
1方向からは奉納した人の名前と日付が見えるようになっている。


海抜233mの稲荷山全体が神域となっていて、
この地図のように稲荷山全域に奉納された鳥居が並んで立っている。


山道の方へ入った時に偶然にも鳥居を上から見て、
下から見上げると気付かなかった現実に気が付いてしまった。
鳥居の大きさ高さがまちまちで、それは奉納した額によるのだろう。


平安時代の深草は大宮人の憧れの里であったようで、
「竹乃下道」と名付けられたこの道は稲荷山麓から大亀谷方面への道を言い、
木幡を越え大和につながる道であったとか。


「竹乃下道」の両側は杉林と竹林にはっきりと分かれていた場所があったが、
どちらも天に向かってすっくと伸びている木であることは同じだった。
筍の産地である長岡京市に勝るとも劣らない竹林がどこまでも続いていた。


ところが、隣り合わせている竹林で、手入れの行き届いた所と、
竹が密集して荒れ放題の所があり、おもしろい現象が見られた。
実は、深草のこの場所で友人が竹林を借りているので事情はすぐに理解できた。
指導者が居て、荒れたたけのこ畑の再生のために働く仲間を募集していて、
春にはたけのこの収穫も体験できるということで、実はおすそ分けをいただいた。
上の写真は、たけのこを掘り過ぎて隙間が開きすぎ??
下の写真は、まだ再生されないで竹薮になっている??


さて、三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰と登って行き、頂上が一ノ峰。
各々でたくさんの石の鳥居や朱色の鳥居が奉納されていた。


伏見稲荷大社の神の使いは狛犬ではなく狛狐だが、
あちこちに阿吽の狐が鎮座していた。


小川の中に何が居るかと思えば狐さまだったり、
写真右はこれはまた何とも奇抜な格好の狐さまで…。

お稲荷さまですから、狐の話題で終わりです。
キツネに騙されないよう気をつけてお帰り下さい。


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