今更ながら京都御所


15年前の2001年に「京都御苑の紅葉とイチョウ」(こちら)を載せているが、
何度も訪れる場所故、身近過ぎてその後は載せていなかったことに気付いた。
京都御苑の中の京都御所は、以前は、春と秋の年2回、一般公開されていた。
それが、今年の7月からは通年いつでも見学できるようになった。

それで、蘆山寺の桔梗を見に行ったついでに、といっては不謹慎だが、
蘆山寺から近い京都御所へ久しぶりに足を踏み入れてみた。

ところが、以前の一般公開では見ることができた御所車がなかった。
尋ねてみると、セキュリティ上の問題から出していないそうだ。
紫宸殿も、中を通りながら説明代わりの人形を見たものだが、
中を通るどころか、紫宸殿も遠くから眺めるだけになっていた。
右近の橘、左近の桜の木もよく見えなかった。


参拝者入り口である清所門を入って歩き出すと右側に見える宜秋門。
平安宮内裏外郭の西正面にある。


御車寄(おくるまよせ)。
儀式や天皇との対面のために参内した者を迎える玄関だが、
以前は、確か、ここに御所車を展示していた、と思うが?


新御車寄(しんみくるまよせ)。
大正天皇の即位礼が紫宸殿で行われるに際し、
天皇・皇后の使用する玄関として建てられたもの。

御車寄(おくるまよせ)と違い、御車寄(みくるまよせ)と読む。
これは、天皇と貴族の違いを明確に表しているのだろうか。


建礼門。
京都御所の正門で、外郭の南正面にあり、内郭の承明門と相対する。
天皇・皇后の臨幸時と外国元首などの国賓来訪時に開かれる。
天皇皇后及び外国元首級のみが通ることのできる最も格式の高い門。


承明門。
内郭の南正面にあり、外郭の建礼門と相対する。


紫宸殿。
即位礼などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿。
写真では大きくできるが、実際にはこんな遠くから見るだけだ。


清涼殿。
天皇の日常の生活の場として使用されていた。


回廊。


御池庭。
大きな池を中心とした回遊式庭園で、
右手にゆったりと弧を描いた欅橋が架かり、
こんもり繁る樹木を配した景色を楽しめる。


京都御所の話題では、おもしろく終わりようがないですが、
いえいえ、探せばあるものです。いえ、探さなくてもありました。


京都御苑を歩いていて見つけた、センダンの木にできたコブ。
病原菌が傷口に侵入し、細胞が異常に増殖してコブになったとか。
直径70cmもある、こんな大きなコブは珍しいそうです。
他の樹木に影響しないように切除し、処理したとあります。

目の上のタンコブではありませんよ、木の上のコブです。


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