原谷苑の紅枝垂れ桜と仁和寺の御室桜


京都の洛北・原谷にある庭園「原谷苑」は個人の所有で桜の時期だけ一般公開される。
4500坪の敷地に、とにかくすごい!の一言に尽きる紅枝垂れ桜が見事である。
色々な種類の桜が植えられているようだが、この日は紅枝垂れ桜が満開だった。
樹齢50年?の紅枝垂れ桜が100本以上も咲き乱れているのだから、
丘陵地を歩けど歩けどこれでもかと降り注ぐ桜のシャワーには感動の連続。


おもしろいのは、入苑料。
原谷苑から仁和寺へ行くのに乗ったタクシーの運転手さんの話では、
咲き始めの頃は200円だそうだが、4分咲きで600円との話もあるとか。
満開になってくると、平日で1200円、土日は1500円。
つまり、桜の開花状況で値段が変わる変動相場。
入苑料の1200円は高いと思ったが、あの百花繚乱の紅枝垂れ桜を見た後は、
1500円出しても惜しくはない価値のある値段だと思える位で、桜を堪能した。
とにかく、桜、桜、桜、そしてまた、桜、桜、桜、なのだから。


ここの良いところは、あちこちに椅子が置かれていて、
花のシャワーを浴びながらおしゃべりしながら休むことができること。
飲食物を持ち込むことはできないが、売店で弁当を買って花の中で食べた。
予約しておけば、桜御膳やすき焼きなどもいただけるようだ。


紅枝垂れ桜の下には雪柳の白、レンギョウの黄色、ボケの赤などを配して色彩的にもきれい。


1本の木に白い花とピンクの花が咲く「源平しだれ桃」も密に花をつけていた。
全山桜色に染まっている中で白い花の「しだれ桃」もひときわ目を引く。

さて、ついでと言ったら御室桜に悪いが、原谷苑から近いのでついでに仁和寺にも寄った。
仁和寺の御室桜も見事で有名だが、原谷苑の紅枝垂れ桜を見た後では感動が弱い。
仁和寺の御室桜を見た後で原谷苑へ行けばどちらの桜にも感動しきりだっただろう。

仁和寺の御室桜は土壌のせいか、背丈が低いのが特徴だ。
御室桜は、ソメイヨシノよりも開花の時期が遅いので、
同じく開花の時期が遅い原谷苑の紅枝垂れ桜と同じ時期に楽しめるのが良い。

なお、原谷苑へは駐車場がないので、バスかタクシーで行かなければならない。




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