初詣に石清水八幡宮へ


大晦日から降り続いた雪は新しい年が明けると一面の雪景色だった。
この日にやってくるはずだった長男一家は暮にノロウィルスに罹った孫から感染して、
親2人は31日の夜から下痢と嘔吐の症状が出たと連絡があり来られなくなった。
次男は2日午後に来る予定だったので、それではと夫婦2人で初詣に出かけた。

雪は京都の町を白一色に染めていると思いきや、さにあらず。
電車で南に向かうと雪は消え、住んでいる所が雪深いことを実感。


ケーブルで上まで上がることができるが、大勢の人で長い行列ができていて、
待ち時間が長いのを避けて、表参道を歩いて上がることにした。
一の鳥居辺りには参道の両側に店がたくさん出ていて、
大勢の人がいろいろな物を食べながら歩いていた。


表参道を歩いて上る人達もかなりの数が居たが、
さすがに歩くのに自信がある人達のように見受けられた。
かなりの距離をかなりの傾斜で上がるので、しばらく歩いてから、
歩く方が気持ち良いだろうという夫の言葉に従ったことを後悔し始めた。
暮から忙しくお正月の準備に明け暮れて体力が落ちていたからである。


三の鳥居を過ぎると、本殿前の南総門が見えてくる。
三の鳥居から直線状に伸びている参道の両側には石造り灯篭が並んでいるが、
普通は同じ形の灯篭だと思うがここの灯篭は形がまちまちなのがおもしろい。


南総門が見えてきた辺りからたくさんの人達で急に歩が止まった。
今更戻る訳にもいかず根気良く気長に行列の中で少しずつ前に進んだ。
もうすぐで本殿に到達する南総門に着いた時に後ろを振り返ってみた。
いつもは人混みを避けて混まない神社を選んでお参りするのに、
今年は何故か夫がここへ行こうと言うので行ったのだが、
何でこんな所へ行こうと思ったのか?と責めると、
これも経験だ、修行修行だ、と。


やれやれ、やっと本殿に到達です。
我慢強く列に並び、修行して、感謝のお賽銭。


さて、ここには何故か「エジソン記念碑」がある。
説明板によると、「エジソンが灯火の革命ともいえる炭素白熱電球を発明し、
この石清水八幡宮境内に生えている竹が電球の命ともいえるフィラメントの材料として
最も適していることを知り、電球発明の翌年から十数年もの長い間この竹を使って
たくさんの炭素電球を造り世界の人々に電灯のありがたさを知らされました。
つまり、この八幡の竹が炭素発熱電球の実用化に大きな役目をつとめたのです。」と。

そして、この「エジソン記念碑」には以下のようなエジソンの言葉が書かれている。

  Genius is one per cent inspiration and ninety-nine per cent perspiration.

「天才とは1パーセントのひらめきと99パーセントの汗である」と有名な言葉だが、
天才のエジソンにして99パーセントの努力が必要だと言わしめるのだから、
凡才はやはり努力なくしては何事も始まらない。

しかし、我が辞書には努力という言葉はなかったようにも思えるが、
今年は行列に並んで年頭から我慢の修行もしたことだし、努力してみるか…。


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