閑臥庵(かん が あん)の普茶料理

  

中国風の門をくぐって中に入ると、そこはお寺の境内であった。
その奥にたたずんでいた閑臥庵の庭では季節の花が咲き誇っていた。


  「御用の方は三ツたたいて下さい」
と書かれた風流な呼び出し鈴を鳴らす。

料理の前に、先ずお抹茶をいただく。


 
料理は3人分が盛られていて、1人1個づつ取る

普茶料理は薬膳料理に通じる健康食である。
刺身やかまぼこや卵焼きの形をしていながら、すべての料理が
野菜、豆腐、生湯葉、麩、こんにゃく、あげ、などで作られている。


 

篭に盛られた豆。
篭は昆布で編まれているので篭まで食べられる。
紅生姜で作られた桜エビ。
などなど。


  



 

左の「いが栗」が圧巻。
中には栗とサツマイモのキントンが入っていて、
細く切った蕎麦を揚げたものを一本一本手で挿してある。
右の「ウナギの蒲焼」も豆腐で作られているが、
黒いウナギの皮までが似せて作られている。
ウナギの蒲焼の味がするから驚きだ。




「雲辺」
残り物。
料理をすると切れ端が出る。
その切れ端を集めて料理したもの。
こうして、何物もすべて残すことなく食べることで、
食べ物への感謝の気持ちをあらわす。

料理が次々と出てくるので、酢の物や御飯もの、汁物など、
写真を撮るのを忘れて食べてしまったものも何種類かあり、
それぞれの料理は少量ながらも、
30何種類もの量でお腹はいっぱいになった。


閑臥庵へは
こちらをどうぞ。


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