箕面の森のキヌガサタケとタマゴタケ


7月9日11:30撮影

7月9日11:32撮影

竹林に姿を現わすキヌガサタケ。
レースのスカートをはいているというか、マントをまとっているというのか、
こんな美しいキノコがあるのかと、何とも不思議な感動的な出会いだった。

よく箕面の森を歩いていて箕面の森に詳しい友人から連絡が入り、
キヌガサタケが出てきているので一緒に見に行こうと誘われた。
写真でしか見たことがなくいつかこの目で見てみたいと思っていて、
タマゴタケもたくさん出ているというので、楽しみに出かけた。
初めて実際にこの目で見て、えぇーっ、この姿は何?
と、感激は想像以上だった。


このように寝転がっているのもあった。
レースが広がった後はしぼんでいき、倒れるのだそうだ。
この日は雨で、暗い中でフラッシュを焚いたので、
全体の色が少し茶色っぽく撮れている。

7月9日11:39撮影
7月9日15:17撮影

倒れかかっているのもあれば、新しく生まれようとしているのもある。
下の方に写っているのが土から頭を覗かせているキヌガサタケのタマゴ。
落ち葉などの様子から分かるように、これは同じ個体を撮ったものだ。
書いた撮影時刻を見て分かるように、箕面の森をあちこち歩いてから、
もう一度キヌガサタケの様子を見ようと戻って撮ったものである。
右の午後撮影の方は、レースの上の頭部が落ちてなくなっている。
タマゴの頭は違いが分かり難いが、開き方が広がっている。


土から出てきているタマゴの中でも、全然割れていないものや、
今まさに開きかけたものなどいろいろな段階のものが見られた。
どうも一斉に出るのではなさそうだ。

7月9日11:36撮影

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7月9日11:37撮影

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7月9日15:16撮影
7月9日15:16撮影

撮った角度が少し違ったが、午前に撮ったのと午後に撮ったのでは、
同じ個体でレースの開き方が違うことが分かるだろうか。

箕面ビジターセンターで以前見せてもらったビデオでは、
地面から顔を出し上に伸びてレースを広げる様子に感動した。
ネットで検索すると、レースが広がる様子を動画で載せているサイトがある。


ところで、キヌガサタケの写真をアップにして見ると、
この通り、虫がたくさん集まっていることが分かる。
キヌガサタケは、姿の美しさとは反対に臭い匂いがする。
その匂いで虫を引き寄せて、胞子を分散させるのだろう。

実は、キヌガサタケも下のタマゴタケも食べられるそうだ。
キヌガサタケは、中国では高級料理の食材だそうだが、
キヌガサタケはその姿の美しさゆえに、タマゴタケはその色ゆえに、
個人的には食べたいとは思わない。

さて、次にそのタマゴタケだが、友人は前日にも箕面の森を歩いていて、
見つけたタマゴタケが採られないよう落ち葉をかけて隠してくれたそうだ。
ところが、その場所のタマゴタケは傘がすっかり開いてしまっていた。
一日経って卵形の子供キノコは落ち葉を払いのけ大人キノコになっていた訳だ。
が、しかし、心配ご無用。いろんな段階のタマゴタケを見つけることができた。





落ち葉の中で真っ赤なタマゴタケは見つけやすい。
が、なかなか見つけられなかった夫が「見つけたー!」と言ったのは、
はい、下の赤色でした。苦笑。





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