宮島・弥山(みせん)



いきなりこんな始め方で恐縮だが、看板の書き方が気に入ったので。
時々も走らずゆっくり歩いてロープウェイに乘る紅葉谷駅へ向かった。

宮島で厳島神社にお参りした後、宮島のホテルで1泊して、
翌日は、朝からロープウェイで弥山に上った。

4年間広島で住んで宮島へは何度か行ったことがあるのに、
弥山には登ったことがなく、一度登ってみたいと思っていた。
現在東広島市で住んでいる長男一家も登ったことがないとのことで、
我々夫婦と孫一家の6人の集団で登ることになった。
登ったと言っても、ロープウェイで上がった後の2時間程を
写真を撮りながらゆっくりと歩いて周遊しただけだが。


紅葉谷駅から榧谷(かやたに)駅までは8人乗りのロープウェイで約10分。
榧谷駅で乗り換えて頂上駅の獅子岩駅まで30人乗りのロープウェイで約5分。


ロープウェイ終点には獅子岩展望台がある。


その獅子岩展望台からの眺め。
パノラマ写真は(こちら)。


看板に書かれていた「昌洞群」の説明は次の通り(原文のまま)。

|この附近の「花こう岩」には、大少の「がま」が発達しています。
|「がま」には、「石英」や「カリ長石」のきれいな結晶が見られます。

|注:がまとは岩石中の空洞に鉱物の結晶が密集しているもの


頂上駅の獅子岩駅から更に歩いて頂上を目指す。


弥山原始林。
手つかずの自然が残る弥山で、世界遺産に指定されている。
厳島神社の後背地にある常緑広葉樹(照葉樹)のエリアで、
人々の居住地に近い所に原始林があることで珍重されている。


頂上までの道すがら、大きな岩がごろごろしていた。


こんな可愛らしいお地蔵さんに思わずカメラを向けた。


頂上に近づいたかと思える辺りで神社があった。
弥山本堂前に座って休んだ時に撮った霊火堂。

山頂に近づくにつれ、巨大な岩がごろごろと現れてくる。
霊火堂の右手の石段を上り山頂に向かって歩いて行くと、
右手に「不動岩」が、登山道正面に「くぐり岩」がある。


「不動岩」。
右側の岩は木の枝で隠れているが、
2つの柱石が巨大な岩を支えている。


不動岩の中には不動明王が安置されている。


「くぐり岩」は、登山道がその下を通る自然のトンネルになっている。
ここをくぐれば、弥山の山頂まであと一歩という巨大な岩のトンネルで、
巨大な岩の上に巨大な岩が乗った通称「くぐり岩」と呼ばれる岩である。








巨大な岩がごろごろしている様子を入れてみた。


あまりに岩ごろごろでも・・ということで、緑の風景も。


途中の岩の上のあちこちで、小石を積んでいるのを見たが、
この2体のお地蔵さんも誰かが置いたものだろうか。


標高535mの弥山頂上の標識と三角点。


巨大岩の間にあったのは、これは岩ではなく枯木の残骸?
後ろに見えているのは、弥山展望休憩所の建物である。


その展望休憩所から見た頂上の様子。


同じく展望休憩所からの眺め。
パノラマ写真は(こちら)。


真ん中でスパッと割れている岩があった。
「柳生街道ハイキング(こちら)」で書いた
一刀石を思い出して、写真に撮っておいた。


干満岩。
側面にあいた小さな穴の水が、満潮の時は溢れ、干満の時は乾くとか。
その岩穴は標高約500mの地点にあり、その水は塩分を含んでいる。
何故なのか、いまだ科学的に証明されていない、不思議な穴だそうだ。


弥山の大日堂の参道にある船岩。
近くを歩いている時には気付かなかったが、
少し離れて見た時には、確かに船に見えた。


最後は、次々と現れる巨大な岩に圧倒され続けたので、
その巨大な岩をものともせず、岩に根を生やして、
幹を伸ばし枝を伸ばしている逞しい木で終わりです。

なお、この日歩いた歩数は、20169歩だった。
厳島神社と合わせて3日間で42000歩を歩いた。


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