綾部市のミツマタ群生地



京都府北部の綾部市にミツマタの群生地があると聞いて、
最近ではなかったことだが、久しぶりに車で遠出をした。


山の斜面いっぱいにミツマタの花が咲き誇っていて見事だった。


林立する杉の林一面を黄色いミツマタが埋め尽くしている。


木の皮が和紙の原料になるミツマタ。
最初は、和紙の原料として栽培されたそうが、
その内、和紙の製造は洋紙に押されて衰退し、
放置されたミツマタが野生化して広がったとか。


その枝が三叉、すなわち3つに分かれる特徴があり、
「ミツマタ」と呼ばれるその様子がよく分かる枝ぶり。


今を盛りと咲いているどの花も3つに枝分かれしている。


白く見えるのは、散りかけかと思われるが、
盛りを過ぎた花も、それはそれで美しい。


花を目立たせるために緑を背景に撮ったが、
はて、この緑の葉は何だろうか?


ミツマタの花が終わった頃から少し季節をずらせて咲くシャガの花。
この様子では、シャガの花の群生もどんなに見事なことだろうか。


森の入口に、森の神様か祠があった。
祠の両脇には2本の杉の大木が。

1959年伊勢湾台風の被害で損傷して現在に至るとか。
これまで見てきた周囲の杉はすべてこの杉を母樹として、
この杉の種から育てた市茅野杉だそうだ。

と、話は終わりに近づいたように思われるだろうが、
なかなかどうして、まだまだ花は終わらないのだ。


もう一度、花いっぱいの写真を入れた上で、
孤高の花の写真で終わりましょう。


あれぇー、3つではなく4つに枝分かれしているー。



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