紅葉3景・正寿院


京都の観光地は、特に近年どこも混雑している。
もっとも、以前から観光客は多かったが、そのことで不満はなかった。
しかし、最近のものすごい数の観光客に市民はバスにも乗れなくなり、
マナーの悪い観光客のせいで、ゴミが散らかり、トイレは汚れ、
桜の季節にも紅葉の季節にも、市民は出かける気にもなれない。

そこで、紅葉の見頃を少し外し、土日を避けて平日に、
しかも、混雑している市内を避けて、郊外へ出かけた。

先ずは、京都府南部にある綴喜郡宇治田原町の正寿院へ。
次に、同じく京都府南部にある京田辺市の一休寺へ。
最後は、別の日に、伏見区にある三栖神社へ。


ここは、最初に訪ねた正寿院。
控え目に紅葉が入っています。


正寿院の目玉は、このハート型の窓越しに見える紅葉だ。
この窓は「猪目窓(いのめまど)」と言われているそうで、
災いを除き福を招く願いが込められた伝統文様のことだとか。

右側から、正面から、引いて遠くから、と同じ窓を撮っても、
このように、違う窓のように見えるが1つの窓だ、念のため。


もっと引いて撮ると、このように1つの窓と分るだろうか。



プロの日本画家達による160枚もの絵画がはめ込まれた天井画。
絵は、花と日本の風景をテーマに描かれていて、きれいな天井画だ。


この天井画の四隅には東西南北の方角の守り神が描かれている。
四神の青龍(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)だ。
春夏秋冬の装いの舞妓さんと隣り合わせに描かれている。


4体の小さなお地蔵さんがあまりに可愛かったので、
写真が増えるが、紅葉3景の正寿院の中に入れた。

大きな口で大笑いしているお地蔵さんの側には、
誰が置いたか、落ち葉でハート形が作られている。

ワッハッハー。


一休寺へ続く



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