モントリオール



先ず、「モントリオール」の名前の由来にもなっている
セント・ローレンス川から見た「モン・ロワイヤル」の小高い丘。
モン・ロワイヤルとは、フランス語で「王の山」という意味だそうだ。


この小高い丘の展望台から見たパノラマ写真がこれ
頂上にある石造りのシャレー・ド・ラ・モンターニュから
もう一つの展望台を目指して更に坂道を上って行く途中で
こんな素敵な黒い馬に出会った。
治安の良いカナダでは活躍する機会は少ないだろうが、
お巡りさんが公園の中を見回りしているのだ。
森の風景に溶け込んで何とも優雅な巡回姿だった。


この高さ30mの鉄の十字架は夜になると照明で浮かび上がり、
ダウンタウンからも見えるそうだが、近くで見ると、
空高くそびえる頑丈な鉄の塊という感じだった。


広大なモン・ロワイヤル公園の南西の端にあるのが聖ジョセフ礼拝堂。
モントリオールで一番高い位置(263m)に建てられたカトリック教徒の礼拝堂。
高い位置にあるので歩いて長い階段を上るのは大変だが、
入り口辺りで待っているシャトルバスで上まで運んでもらえる。


礼拝堂の壁に沿っておびただしい数の松葉杖が並べられている。
この礼拝堂は“奇跡の人”と言われて人々から慕われたアンドレ修道士が
信仰の力で人々の病気や怪我を治したことで後世の人が建てたものだが、
実際に治って歩けるようになった人々が奉納したものである。


礼拝堂には似つかわしくないエスカレーターが設置されている。
巨大なドーム型の聖堂の中を足の不自由な人々が移動できるように
との配慮からだろうか…。


旧市街の端にある旧港からフェリーでサンテレーヌ島へ渡った。
サンテレーヌ島へ渡る前に旧港の散歩道から見たパノラマ写真がこれ
サンテレーヌ島から振り返って見たダウンタウンのパノラマ写真がこれ
この島へは地下鉄でも行けるので帰りは地下鉄で戻った。
サンテレーヌ島には、1967年に行われた万博跡がある。


直径76mのこの巨大なドームは、
万博名残りのUSパビリオンのバイオスフィア。
五大湖やセント・ローレンス川のエコシステムを紹介している。


島全体が広い公園になっていて、
いろいろな鳥のさえずりが聞こえ、
野生動物もあちこちで見られる。
それとなく近寄れば逃げないが、
カメラを構えてすぐ近くにまで近寄ると、
土に掘った穴へ逃げてしまったプレーリードッグ?と
ベンチで休んでいたらテーブルの上まで寄ってきた鳥たち。

動物や鳥の話題になったついでに、
あちこちに居たかわいいリスの様子を。




万博跡の次はオリンピック跡です。
1976年に開催されたオリンピックの会場跡で、
現在はスポーツ施設やイベント会場として使われている。
傾斜塔としては世界一の高さのモントリオールタワーの
すぐ側にあるのが自然環境バイオドームで、
世界の植物、動物、魚、鳥、昆虫などを集めている。


ミツバチが蜜を作る過程を見えるようにしている仕掛けが興味深い。
黄色に見えているのは窓の外側で、
建物の外側から窓に開けられた穴に通された
白い筒を通ってミツバチが帰ってくる。
右側の黒く見えている場所がミツバチの巣で、
写真では黒く写ってしまったが、実際はよく見える。
おいしそうな蜂蜜がたくさん出来ていた。


そして、建物の外にはこんな看板が!
ミツバチはここの花畑で集めた蜜を持ってあの建物の中へ入って行くのだ。

では、下のこれは何でしょう?


(左)柱だと思ったら、これ全部、蝶、蝶、蝶・・です。
(右)胸飾り・・??、これ全部、虫、虫、虫・・です。


旧市街に建つノートルダム大聖堂。


同じく旧市街に建つモントリオール市庁舎。
建設は1878年で、これでも旧市街では新しい部類に入るとか。


トロントの街にも広大な地下街が整備されていたが、
モントリオールの冬はもっと厳しく、巨大な地下街があった。
ガイドブックによると、全長30km、2つの鉄道駅、1700以上の会社、
45の銀行、7つのホテル、2つの大学、2つのデパート、1600の商店、
200のレストラン、34軒の映画館や劇場・・などが連結しているとか。
厳しい冬でも地上に出ることなくこの地下街でほとんどの用が足せるそうだ。


さて、丁度モントリオールに滞在する期間に
国際ジャズ・フェスティバルが行われると知って、
日本からネットで切符を買って持って行っていた。


ジャズフェスティバルの始まりにはパレードもあり賑やかだった。
左奥には野外演奏会の会場の舞台も見える。
こういう野外の無料公演の会場が何ヶ所もあるようだ。


さてさて、有料の演奏会はもちろん建物内であるのだが、
夕食を済ませ、地下街を通ってその会場へ行く道すがら、
このような道路に描かれた絵がその場所へ導いてくれた。
この絵の上を歩いて行けば確実に目的の場所へ行き着ける。
方向音痴の私には感動的な心遣いであった。

地下鉄駅へは電車の絵で、公園へは公園の絵で、
交番へはお巡りさんの絵で・・導いてほしい。
が、しかし、そんな絵が道路にあふれたら、
目移りがして目を回してしまうだろうか…。





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