室生寺・大野寺ハイキング


東海自然歩道の大野寺から室生寺までを歩いてきた。
少し前の天気予報では雨の予報でどうなることかと案じたが、
自称晴れ男晴れ女4人の集まりなので当日は見事に晴れた。


大野寺は宇陀川沿いにあり、近鉄室生口大野駅から徒歩5分で着く。
大野寺から宇陀川の対岸には自然石に刻まれた「弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)」が見える。
高さ約30mの岩壁を高さ14mにわたって掘り、そこに高さ11.5mの「弥勒磨崖仏」が彫られている。
望遠で撮ったのではっきりとは見えないが、線画の優しい弥勒菩薩像が見てとれる。


大野寺を過ぎてすぐに室生寺へ向かう東海自然歩道の山道が始まる。
山道といっても大体においてこのような歩き易い道が多かった。


杉や桧の大木にさえぎられて太陽の光が届かず暗い山道もあれば、
木の密集度が少し少ないと太陽の光が届いて明るい森となっている。


最初一筋の光を見た時には何が起こっているのかと不思議だったが、
すぐに太陽の光だと気がついてから感動の連続だった。
まるで前を行く3人から後光が射しているようだった。


森の中はいろいろに表情を変える。
緑のコケに覆われた緑の木々の世界が広がっているかと思うと、
茶色の木々が林立していて一面が茶色に染まった世界があったりする。


室生寺に近づいた所で少し足を伸ばして龍穴神社へ寄る。
境内のあちこちに巨木が目立つ神社である。
境内右手にある「連理の杉」は、2本の杉が根元で繋がっている、
というか、1本の杉が根元で分かれている、と言うべきか、
ともかくも、真ん中の地面のところ、赤い鳥居の奥に穴が開いているのが見える。


「女人高野室生寺」
高野山が女人禁制だったのに対し、
女性の参詣が許されていたことから
室生寺は「女人高野」の別名があるということのようだ。
女性にとっては進歩的な室生寺にひときわ親しみを持った
ところで終わりとしましょう。



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