野島断層


1995年(平成7年)1月17日の阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)は、
大変な被災を受けた多くの人々には勿論のこと、
被災に会わなかった人々の記憶にも深く残る日である。
それは、テレビの映像で地震直後からその様子を見てきたからである。
しかし、時の経過とともに、被災に会わなかった者にとっては、
日常の意識の中から薄れていくことは致し方ないことかもしれない。
だから、保存してある野島断層の大地が動いたその一部をこの目で見て、
改めて自然の大きな力に驚異の気持ちで言葉もなかった。


大地というのは動かないと思っているから安心して立っていられる。
野島断層保存館は、地震で動いた大地のその場所に屋根を作って、
保存のための建物を作って、大地そのものを保存してある。
これを見ると、大地が右に動き隆起したことが分かる。

     

道路に沿って真っ直ぐに通っていた溝もこのように曲がっている。
曲がっているだけでなく、隆起していることが分かる。

     

野島断層上に建っていた家がメモリアルハウスとして保存されている。
ブロック塀も敷地内のレンガの境も同じ方向に動いたことが分かる。
レンガの境は120cmずれているので、120cmも動いた訳だ。
大地に乗っている家自体は大地と一緒に動いて壊れないで残っており、
この家の住人は地震後約4年間をこの家に住み続けたそうだ。
大きな立派な家だったのに、生きた教材として保存された。

さてさて、ちょっと重い話題だったので、最後はやはりこれで終わりましょう。


このツバメ、どこに巣を作っていると思います?
はい、「道の駅あわじ」の女性用トイレの中です。


野島断層保存館へはこちらをどうぞ。


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