近江八幡の水郷めぐり



ヨシ(アシ)の群生地を、古風だが風情ある手こぎ船でゆっくりと巡った。
近江八幡市内では現在5社の「水郷めぐり」や「八幡堀めぐり」があり、
我々は、少し郊外になるが、手こぎ船による水郷めぐりを楽しんだ。

青い空の写真で分かるように、この日は快晴だった。
京都の友人夫妻と一緒で日にちを早目に決めたのに、
この友人夫妻と一緒の時は、いつも天気に恵まれる。

 

この日は日曜日だったが、郊外ということもあるのか、
客はそんなに多くはなく、我々4人で貸し切りだった。
ちなみに、定員は6人乗りの小さな船だったのだが。


エンジン船と違い、船頭さんの手こぎなので、静かで良かった。
普通はエンジンの音がうるさいが、うるさかったのは我々の声だけ。


友人が予約を入れた時に「ヨシは、今の時期は刈られて茂ってない。
アフリカのサバンナ状態だが、それでも良いか?」と言われたとか。

アフリカのサバンナ状態とは、このことを言うのかなと思われた。
刈り取られた後に出てきたアシの原がずーっと遠くまで続いていた。


立ち上がらない、身を乗り出さない、などの注意書きがあり、
小さい舟なので、写真を撮るために動き回ることはできず、
座った場所で、同じ視点でしか撮れないから船首が写る。


勿論、刈り残ったアシだけを撮ることもできる。


安土城址のある安土山も、刈り残ったアシの間に続く
アフリカのサバンナ状態のアシの原の向こうに見える。


橋の下を通った2景。

カイツブリ
オオバン

アオサギ
トンビ?

座った場所からしか撮れないので、写りが悪いが、
ヨシキリの鳴く声が聞こえ、野鳥が舞うのを眺めながら、
のんびりと進む1時間の水郷めぐりで至福の時を過ごした。


今回は乗らなかったが、八幡堀沿いの町並みや
両岸の桜を眺めながらの掘めぐりもまた良い。


近江八幡市は、豊臣秀次が築いた城下町で、近世は商業都市として発展し、
近江商人の発祥の地である。 近世の風情がよく残っている通りがある。


「近江八幡」の地名の元となった「日牟禮(ひむれ)八幡宮」。
千年以上の歴史を誇り、近江商人の絶大な信仰を集めてきた。


近江八幡は瓦の名産地でもあり、「かわらミュージアム」という
「八幡瓦」の魅力を色々な角度から見ることができる博物館がある。
歩く道までが、瓦で色々な模様に描かれていておもしろい。

八幡瓦の原材料である近江八幡の土が粘土質であることが、
瓦の名産地になった所以であると思われる。


水郷めぐりでは、カイツブリやオオバンなどが泳いでいたが、
水郷めぐりへ行く途中の白鳥川では、こいのぼりが泳いでいた。

ちなみに、水郷では、鯉は泳いではいなかった。



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