岡崎界隈を散策



平安神宮のある岡崎公園には、いろいろ文化施設が集まっている。
京都市美術館、京都国立近代美術館なども、その一角にある。


明治42年(1909年)に開館した京都府立図書館。
右から「京都図書館」と書かれているのも味がある。


薪を背負い本を読みながら歩く姿が有名な二宮尊徳像だが、
こちらの二宮尊徳は薪を背負っていないし、座っている。


二宮尊徳像のすぐ側には、京都市電の姿がある。
1895年(明治28年)に日本初の電車が京都で開業し、
1978年(昭和53年)に廃止された路面電車である。


この市電は図書館の右側のすぐ近くに置かれていて、
ということは、二宮尊徳像も図書館のすぐ側にある。


京都府立図書館の南に立っている「吉田松陰山河襟帯詩碑」。
吉田松陰の自作自筆の詩を刻し、京都府教育会が建立した。

このように、勤勉だった二宮尊徳と吉田松陰の2人が、
図書館の両側で見守るように立っているのは意味深い。


「ワグネル博士顕彰碑」。
日本の近代化に貢献したドイツ出身の学者。

明治時代の日本で、工学教育で大きな功績を残した人。
京都の七宝に鮮明な色彩を導入し、七宝の美しさを高め、
国際的にも大変評価されることになったとか。


みやこめっせの正面広場には、源氏物語の石像がある。
この石像は、『源氏物語』第十二帖「須磨」の和歌をモチーフとしている。


与謝野晶子の歌碑もある。
「友染を なつかしむこと 限りなし 春の来るため 京思ふため」。
(春が来るたびに友禅を想い、そして京都がなつかしく思い出される)


抽象彫刻の第一人者・清水九兵衛氏の彫刻作品「朱鳥舞」。
平安神宮の大鳥居に劣らぬ鮮やかな朱の彩りで佇んでいる。

というところで、はい、最初へ戻ります。



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