風薫る桟敷ヶ岳登山


さわやかな風薫る5月に桟敷ヶ岳へ登ろうと出かけた。
桟敷ヶ岳は、京都・北山の雲ヶ畑にある標高896mの山である。

あいにくこの日は中国からの黄砂が酷くて黄色に霞んでいた。
天気予報を見て快晴のこの日に登ろうと決めていたのに、
黄砂のことまでは考えが及ばなかった。


岩屋不動志明院の横に登山口があり、志明院を通り過ぎるとすぐにせせらぎの両側に花が。
自生しているクリンソウだと思うが、まだ茎は長く伸びてなくて花も咲き初めだった。
群生するクリンソウは見事だろうと想像するだけで、満開でなかったのが残念だった。


せせらぎに沿っては緑のコケも目に鮮やかだった。
写真の真ん中辺り、岩と岩の間のわずかな隙間をすり抜けた。


薬師峠の所で道を右側に曲がるが、そこには6体のお地蔵さんが並んで迎えてくれた。
先ずは、この日の山行きが無事に終わることを祈って通り過ぎた。


黄砂のために遠い景色だけでなく歩いて行く山の中も霞んでいたが、
木々の淡い新緑の新たな芽吹きに自然の力強さを感じながら歩いた。


ヤマツツジや大木のアセビの花が目を楽しませてくれた。


歩いて行く途中には倒木が完全に道をふさいでいる場所もあった。
横の山の斜面を歩いたり、倒木をまたいで通ったりした。


頂上手前の送電線の鉄塔がある場所は東側と西側が伐採されていて、
北山や丹波の山並みが見渡せるはずだがこの日は黄砂で霞んでいた。


送電線の鉄塔を過ぎるとすぐに標高896mの桟敷ヶ岳頂上に着く。
いつも三角点の写真を撮っているが、この写真では下側に写っている。
気候の良い時期なのに、この日、山で出会ったのはわずか3人だけだった。

アセビ シキミ フウロケマン
ヤマルリソウ シハイスミレ アズマイチゲ?
ネコノメソウ マムシグサ コゴミ?



さて、どこの山でも真っ直ぐに伸びる杉が林立する姿は美しいものだ。
ところが、右側の写真、どこかこの杉林は様子が違うと違和感を感じた。
すぐに、おや、この杉林は杉の枝打ちをしていないのか、と気が付いた。
手入れが行き届いていないのか、それとも、これから枝打ちをする時期なのか、
いずれにしても、枝があるのとないのでこんなにも杉林の様子が違うとは!

何事にも丁寧な手入れは大事です!
顔のお手入れ、心のお手入れ、励みましょう。


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