神泉苑平八の京懐石料理



神泉苑は、平安京造営時の遺跡で、
弘法大師空海ゆかりの真言宗の寺である。

南入り口にある石の鳥居をくぐるとすぐに、
大きな法成池があり、赤い橋が架かっている。


池に突き出すようにして、「善女龍王社」がある。
空海が(仏教用語で)勧請した、小さいが美しい木造建築だ。


橋は、「法成橋」という願いをかなえてくれる橋だ。
約14mある橋を、願いを1つだけ念じながら渡り、
そのすぐ先の「善女龍王社」にお参りすると、
その願いが成就すると言われているそうだ。


平安初期の天皇たちは、ここで宴や舟遊びなどをしていたが、
その昔、日照りが続く中、弘法大師が神泉苑の池畔で祈り、
雨ごいをして無事雨が降ったという逸話が残っている。

それ以降、神泉苑の池には水の神様「善女龍王」が住んでいると言われるようになったとか。


ところで、北入り口から入ると、門の外には「神泉苑平八」の案内が。
今回、京懐石料理を食べた「神泉苑平八」は、神泉苑の敷地内にある。


上で載せた、南入り口から入って見た池の様子を、
反対の北入り口から見ると、こんな様子に見える。


さて、「神泉苑平八」で案内された部屋の入り口には着物が飾ってあり、
床の間には、甲冑が飾ってあり、真ん中に見えている扇子は鉄扇である。


題名を「神泉苑平八の京懐石料理」としたのに、
料理の写真は、実は、これだけなんです。
例によって、ついつい撮り忘れました。

この2枚は、抹茶豆腐にウニが乗っかっていたことと、
手前のほおずきは飾りではなく、食用ほおずきトマト。


料理の写真が少なかったので、では、アヒルに登場願いましょう。
一番最初の石の鳥居の写真にも写っていたの、気が付きました?

「神泉苑」のホームページには「アヒルの部屋」というのがあり、
アヒルが人気者のようだ。名前も付いているようだが、分からない。
境内の中を自由に歩き回っているようで、本殿から出てきたと思えば、
餌をもらった後は仲良く並んで池の水を飲んで、喉を潤していた。


こちらは人気者という訳ではないだろうが、
暮れゆくなかで、大変な数で乱舞していた。
蝶ではなく、蛾のウメエダシャクだろうか。


食事が終わった後、もう一度池の様子を見に行くと、
ライトアップされた中で、赤い橋が池に映っていた。

と、美しい夜景が出たところで、美しく?終わりましょう。



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