白鬚神社の湖上の鳥居



滋賀県高島市にある白鬚神社の湖上の鳥居。

新型コロナの感染拡大で中国人観光客が減り、
ここも中国人はおろか日本人もまばらだった。


JR近江高島駅から白鬚神社まで40分を歩いた頃に、
画面左側の琵琶湖に、鳥居らしき姿が見えてきた。

しかし、左側には歩道がなく、横断歩道もなかった。


白鬚神社の写真は後で載せるが、神社の前からはこのようにしか見えない。


しかも、目の前には「横断禁止」の看板が!

白鬚神社があるのは、琵琶湖の西岸を走る国道161号線沿いで、
元は湖に面していたのが、国道によって神社の境内が寸断されて、
湖上の鳥居と本殿の間に国道が走っているという状態になっている。

湖上の鳥居を見に行くには、交通量の多い国道を横断しないといけないが、
国道には横断歩道が無く、しかも、どの車もスピードがかなり出ている。


神社の社務所で尋ねても、お昼を食べた食堂で尋ねても、
どこにも横断歩道はないということで、しばらく歩いて、
両方からの車が途切れた時に、意を決して国道を渡った。

でも、歩ける場所は狭い路肩だけで、車への注意が必要だ。


植栽の間から見えた鳥居を喜んで撮っておいた。


白鬚神社へ戻る途中で、写真を撮れる空間があった。


神社の前には、下へ下りる階段があった。
琵琶湖最大の島である沖島と鳥居の高さで、
階段から下りて撮った写真と分るだろうか。


ついでに、これは帰り道で振り返って撮った写真。
まだ、国道の琵琶湖側の狭い路肩を歩いている。

この後で、国道を横断して元の歩道に戻った。


さて、話題を戻して、これが白鬚神社の本堂への鳥居。

これは、「横断禁止」の国道を横断した側からの写真。


神社側で撮ると、すぐ側が国道で、こんな風にしか撮れない。


白鬚神社の境内の様子。


境内の少し高い場所からは、境内が見渡せ、
国道沿いの鳥居と湖上の鳥居も見えている。


が、しかし、今は人もまばらな境内には、こんな看板がいくつもあった。
看板の「横断禁止」は、日本語と英語と中国語の音声でも流れていた。
観光客が押しかけていたというのに、横断歩道を作れなかったのか…。


「四十八体石仏群」があるというので、少し山道を登って見てきた。

13体は江戸時代に大津市坂本の慈眼堂に移され、2体は盗難に遭い、
現在では、33体の阿弥陀如来坐像が一ヶ所に安置されている。


「万葉集」の中で「香取の海」として登場する「乙女ヶ池」一帯は、
歌が詠まれた当時は、山の麓まで琵琶湖の入り江になっていたとか。

今では琵琶湖に隣接する内湖となり、大きな橋(太鼓橋)が架かっていて、
2013年のNHKの朝ドラ「ごちそうさん」のロケ地となったそうだ。

知らなかった。 乙女の頃にこの橋を渡れば良かった…。



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