我が家のお正月、様変わり




2006年1月1日、今年は記念すべきお正月となった。
京都・鷹が峯にあるこのホテル然林房でお正月を過ごしたのである。
急遽、ホテルで過ごそうと決まった時には時すでに遅しで、
こちらの希望に沿ったホテルはここしか残っていなかった。
お正月料金で料金だけは高くなっているというのに、
残り物のホテルということで、いささか不安もあった。
が、夫婦単位で眠れるように3部屋を予約したので、
1部屋は6人でゆっくり食事できる程に広くはなかったが、
家族6人だけで食事できるように広い別部屋を用意してくれたり、
大きな広いラドン温泉に家族だけでゆっくり貸切りで入れたり、
なかなかに快適に過ごすことができた。
3部屋の中の1部屋に集まってトランプにも興じた。

三田へ来て住むようになって初めての昨年は、
暮れの29日から京都へ帰って、お正月の準備をすべて私がした。
長男のお嫁さんはまだ結婚したばかりで慣れていないということもあるし、
(かつては私の台所の)彼女の台所を私が勝手に使うことに抵抗はなかった。
我が家のお正月準備のやり方を彼女に見てもらった上で、
翌年からは彼女の好きなように彼女流にやってほしいと言っておいた。

ところが、妊娠した彼女が腎臓を患ったり切迫早産しかかったり、
と、いろいろ心配な状態になり、ここから状況が一変した。
彼女に我々と次男夫婦を迎えさせるという無理をさせられない、
と、表向きは彼女のためと言いながら夫を説得したところ、
無事に孫を産んでもらいたいとの強い希望を持っている夫は、
すんなりとホテルで過ごすお正月に同意した。

私が結婚した頃は、お正月には夫の実家に兄弟姉妹一族が集まり、
私は2種類ほどの料理を作って持って行っていただけだった。
夫の上役のお宅へもお年始の挨拶に行っていた。
子供連れで行くと夫も早くに帰らなければならなくなるし、
男の子2人で暴れるようになると、夫だけで行くようになった。
上役のお宅から夫は何人かを連れて帰ってきて我が家で飲み直した。

夫が上役になってからは、我が家での新年会を1月15日頃にするようになった。
このことは以前ここへも書いているのでこちらを参照。
それとは別に新年の3が日には外国からのお客さんを家に招いていた。
夫の所には外国からのお客さんがよくあったので、
その人達に日本の正月を体験してもらおうと招いていた。

長年これらのお正月と新年会を無事に終えると、やっとホッとしていた。
お正月に外国へ行ったり、温泉で過ごす人達のニュースを見る度に、
私には夢のまた夢で、うらやましく指をくわえて見ていた。
一度でいいからああいうお正月の過ごし方をしようと夫に言っても、
夫は頑として受け入れてはくれなかった。
つまり、一度そういうことをすると二度と元のようにはならない、
二度と家でのお正月をやってもらえないと夫は心配していたのだ。
それが思わぬことで、表向きにはお嫁さんのためと言いながら、本当は
私が一度でいいからと望んでいたお正月の過ごし方になってしまって、
さてさて、夫の心配通り、「ホテルでのお正月」が定着するかどうか??

どうぞ、我が家のお正月の行く末を占って下さい。(^^;)

「我が家のお正月様変わり」のネタを提供してくれたお嫁さんは、
1月19日無事に女の子を産みました。 Mizuの初孫です。


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