花背のそばの花



京都の洛北、鞍馬のまだずっと先に花背の里がある。
ここに、畑一面そばの花が咲き誇っていた。
一つ一つは小さな清楚な花だが、畑一面となるとたちまちに絵になる。

     

京都の北の山深い里で、そば畑と民家の佇まいはよく似合っている。

実は、本当は奈良県桜井市にある笠地区のそばの花を見に行く予定だった。
ところが、車で行かないで電車で行ったのが間違いの元だった。
もちろん、インターネットで調べてから行った。
それなのに、アクセスが書かれていなかったのがミソだった。
桜井までの行き方は書かれていた。
地図で見るとその先はバスで行けるはずだった。
が、バスの時刻表がなかったのがいけなかった。
11時前に桜井へ着いたのに、何と次のバスは午後1時48分までない。
“そば”畑の“側”で“蕎麦”を食べる目的も果たせない。
聞けば、バスを降りてからまだ1時間も歩かなければならないとか。
これでは、戻って来れなくなる。
タクシーで行くと往復8000円位かかるだろうとのこと。
そば祭りのイベントの時はシャトルバスが出るとHPには書かれていた。
静かに行きたいのでその日を避け、個人で行こうとしたらこの有様。
不便な所なら不便だと書いておいてほしかったよ〜。
あきらめて、長谷寺と室生寺の散策で腹立ちをおさめて帰ってきた。

で、気を取り直して後日、京都は洛北のずっと先の花背の里へは、
やはり不便な所だろうと、今度はもちろん、車で行った。

     

これは、そば畑の側にあったおそば屋さん「花竹庵」。
店の暖簾もおもしろく、何よりも店内が何とも趣のある佇まいだった。
しかし、聞けば、ここの蕎麦は北海道から来ているそうだ。
中京区にあるそば屋の「有喜屋」さんが花背の農家の人と協力して、
休耕田でそばの栽培を始めたので、「有喜屋」ではその蕎麦を食べられる。



ここの蕎麦は北海道から来ているとのことだったが、実においしかった。
隣の畑で採れたものならもっと良かったのに。
例によって、先ず写真を撮るのを忘れて、箸を付けてしまった。(^^;)
かけ汁をかける前に危ういところでカメラカメラと思い出した。
そばの上にはいろいろ無造作に薬味類が乗っているが、
これらの薬味類はもちろん小皿に盛られて運ばれてきたものを、
写真を撮る前にそそっかしくもそばの上に乗っけてしまったものだ。(^^;)
先ずは、地酒で口をしめらせるようにと小さな盃が。
「かつおそば」と「のりそば」の2種類のおそばが運ばれてきた。
花背は山椒の里でもあり、蕎麦に山椒を練り込んだ自家製手打ちそばに、
それぞれに山椒大根とそばの実を乗せていただく。
山椒の香りとそばの実の食感が何とも香ばしくておいしかった。


花背へは
こちらをどうぞ。


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