上賀茂のすぐき漬け


     

京都で冬の季節のお漬物といえば、「千枚漬け」と「すぐき漬け」でしょうか。
上賀茂神社近辺にはすぐき菜の畑が広がっています。
上賀茂神社から近い私の住む岩倉でもこのすぐき菜の畑があります。
ある時テレビドラマのロケが岩倉のすぐき菜畑で行われていました。
上賀茂の農家が舞台のドラマだったのですが、ロケは岩倉でありました。
テレビでお馴染みの女優さんが日本手ぬぐいを被って、
出番を待っているところに出くわしたことがあります。
って本当は「ロケのためにご迷惑かけます」というお触れが回ってきた
と、ご近所の人に聞いてわざとその時間帯にわざとその辺りを
たまたま通りかかったという顔をしてさりげなく眺めてきたものです。(^^;)

右は、上賀茂で、採り入れられて車に積まれたすぐき菜です。
手袋をはめた人の腕と比べるとすぐき菜の大きさが分かるでしょうか。

     

上賀茂の農家の庭先にはずらっとすぐき漬けの樽が並んでいます。
お断りして庭へ入って写真を撮らせていただきました。
これは本漬けの段階でしょうか。
テコの原理を利用して、棒の先には重石がぶらさがっています。
この重石はどこかで拾ってきたような石ですが、
コンクリートで作られた重石を使っている家もありました。
樽のふたには塩の華が咲いています。
あるところの樽には泡が出ていたので尋ねると、
本漬けの終わったあと室(むろ)に入れて発酵させるのだそうです。
それで、独特のあのすっぱさが出るんですね。

 

(左)は、店で買う時のすぐきの姿です。
(右)は、刻んで、さあどうぞ召し上がれ。


すぐき漬けを紹介する生産者のページをどうぞ。 


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