東京都八王子市の高尾山


何故わざわざ「東京都八王子市の」と書いたのか、それは、
豊かな自然を楽しめる山へ、東京から1時間で行けるのだ。

そのため、年間を通じて多くの観光客や登山者が訪れるとか。
本格登山と気軽なハイキングのどちらもが楽しめるので、
小さな子供連れからお年寄りまで大勢の人が訪れるそうで、
我々は10連休の混雑を避けて土日も避けて、月曜日に登った。


いきなりですが、JR中央線高尾駅のホームでは巨大な天狗が迎えてくれる。
天狗は、古来より神通力を持つとされ、多くの天狗伝説や天狗信仰があり、
高尾山は、その天狗信仰の霊山として知られているからだそうだ。
高尾山の守り神である天狗様が、巨大な石像となってこんな所にも居た。


ケーブルカー清滝駅。標高201m。


日本一の急勾配31度18分のケーブルカーに乗って上がった。
急勾配の実感は、椅子に座っているお尻がずれて落ちそうになった。


ケーブルカー高尾山駅。標高472m。
ここから599mの頂上まで歩いて登る。


山頂へは自然研究路などいくつかのルートの登山道が整備されており、
我々は、下りは4号路で下りたが、行きは一般的な1号路で登った。
このルートは、ほぼ石畳舗装されていて、登山道という感じではない。


「蛸供養碑」があり、「たこ杉(蛸杉)」の名前も見えるこれは何か。
平成24年に書かれた説明文に「樹齢およそ450年の大杉」とあり、
平成31年(令和元年)現在では、樹齢457年ということになる。


なるほど、こうして根の部分だけ見ると「たこ杉」の名前に納得。


「開運ひっぱり蛸」
頭は撫でられてツルツルだった。


高尾山薬王院有喜寺の大本堂。
薬師如来と飯縄権現を祀っている。


高尾山薬王院の中心となる本社(権現堂)。
飯縄権現を祀っている。


さて、頂上へ着いて、標高599mの標識。
頂上広場は広くて、大勢の人でも大丈夫そうだが、
この日は月曜日で、そんなに混雑していなかった。


二等三角点。 4つの石で保護されている。
大勢の人で混雑するそうだから、三角点を守っているのか。


富士山が見えるそうだが、この日は見えなかった。

天気予報では最初は曇りのはずが雨に変わってきて、
雨の場合は、高尾山は止めて別の予定を考えていた。
が、幸いにも朝から雨は降らないで晴れ間さえ見えた。

しかし、曇りのはずが雨になった予報なのに雨も降らず、
晴れただけで十分、富士山を期待するのは贅沢というもの。


下りは、1号路ではなく4号路を歩いて下りた。
「木の根道」と名付けたい程に見事な木の根だった。


4号路は、「吊り橋コース」という名前の通り、吊り橋を渡った。

4号路は1号路に比べて歩く人が少ないため、静かな山歩きが楽しめる。


「毛虫注意」の紙が貼ってあったように、
場所によっては大量の毛虫が出るようだが、
この日歩いた場所ではそんなことなかった。

これは、キアシドクガの幼虫だろうか。


毛虫の写真が最後では落ち着かないので、
花の写真を入れてお口直しならぬお目直しに。

一人静と二人静だと思って撮っていたのだが、
葉の様子から、どちらもフタリシズカだろうか。


これは、マルバウツギとガクウツギだろうか。

さて、天狗の石像から始めたので、最後も天狗で終わりましょう。


これは「天狗焼」と言われている物で、
皮がぱりぱりしていておいしかった。



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