白髪三千丈の中国の茶


     

どちらが表でどちらが裏かは、判断の分かれるところですが、
ともかくも、あるものを表と裏から見た写真です。
触ると大変硬い物です。
香港へ行って帰った人からお土産にもらったものです。
最初これは一体何だろうと悩みました。
匂いを嗅いでみると、あっと思い当たりました。
そうです、これはお茶だったのです。
それにしても、おもしろい形に実にしっかりと固めてあります。
飲む時には少しづつ外側から崩していきますが、
これがなかなか大変で骨が折れます。


こういうお茶を飲む時には、やはり中国の急須でなくっちゃ。
日本茶の急須では色が染まって赤茶けてきそうですからね。
この急須は、ずいぶん以前に中国の人からもらったものです。
中国のお茶と一緒にもらいました。
そういえば、ウーロン茶など中国の茶が日本でも買えるようになった頃、
中国の人がお土産にお茶を持って来て下さったのに、
「スーパーへ行ったらお茶を売っていた。日本でも買えるんですね。
日本でも買えるお茶なんかを持ってきて、知らなくて恥ずかしい。」
と言われたことがありました。
「いえいえ、中国から持って来て下さったお茶の方が嬉しい。」
と、その時、勿論言いました。


これは中国の茶を飲む時のコップ。
これも以前、別の中国の人からもらったものです。
蓋を取ると、中には茶葉を入れる茶漉し(陶器)があり、
十分にお茶が出ると蓋の上に茶漉し部分を置いて、残りのコップで飲む。
同じのを人数分揃えてもらいました。一人分の急須という訳ですね。
このコップをもらった時もお茶と一緒にもらいましたが、そうそう、
中国の人って、中国のお茶を下さる時には決まってこう言われます。
「このお茶は一回で何度でも飲めます。
出なくなるということがないから、何度でも飲めます。」と。
まるで、一回の茶葉で永遠に飲み続けられるという風に言われるのです。
さすが、“白髪三千丈”の国です。




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