+ 京都三珍鳥居

京都三珍鳥居



「京都三珍鳥居」とは、京都市にある3つの神社の珍しい鳥居のことである。

京福電鉄嵐山線の「蚕ノ社(かいこのやしろ)」駅の側に石鳥居がある。
車が通る道路だが、そこから続く参道の突き当たりに社の森が見える。

なお、この鳥居は別に珍しくはありません。


「木嶋(このしま)神社(木島神社)」「蚕の社(蚕ノ社)(かいこのやしろ)」だが、
正式名称は、「木嶋坐天照御魂(このしまにますあまてるみたま)神社」である。

この鳥居は木の鳥居だが、これも別に珍しくはない。


そして、この鳥居も木の鳥居だが、別に珍しくない。

この鳥居の向こうに、珍しい鳥居があります。


実は、以前に「木島(このしま)神社の三柱鳥居」(
こちら
として載せているが、珍しい3本足の鳥居が立っている。
「三柱(みはしら)鳥居」と言われている鳥居である。

何故3本の柱なのか詳しい理由は分かっていないそうだ。


さて、2つ目の珍しい鳥居は「唐破風(からはふ)鳥居」。

京都御苑内にある厳島神社の「唐破風鳥居」は、
上部の横柱が曲線状に反り曲がっている。

平清盛が寄贈した鳥居だとか。


5摂家の1つである九条家が付近に邸宅を造り鎮守の森としたが、
その九条邸跡には今では、この厳島神社(鳥居が見えている)と、
池の畔の茶室「拾翠亭(しゅうすいてい)」が残っているだけだ。


さて、最後の3つ目の珍しい鳥居は「蓮社(れんざ)石鳥居」。

北野天満宮内の末社・伴氏社(ともうじしゃ)の「蓮社石鳥居」は、
柱の台座にハスの花びらの形が刻まれているのが珍しい。
ハス(蓮)は、仏教では極楽に咲く花で、神仏習合を反映している。

なお、伴氏社は菅原道真の母を祀っているそうだ。


更に珍しいのは、この鳥居の形。

神社の名前が書かれた額を掲げる額束(がくづか)の部分が、
笠木(1番上の横木)の下にある島木(上から2番目の横木)
を貫通して笠木の下にまで至っている、ということのようだ。


ちなみに、普通の鳥居はこのようになっています。

と、普通の鳥居が出たところで、普通に終わります。


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