道なき道を弥十郎ヶ嶽へ



セリバオウレンの写真を撮った後、弥十郎ヶ嶽の登山口へと車で移動した。
この場所には少し広いスペースがあったので、ここに車を停めた。
セリバオウレンを見てからの移動で、時間的にこの場所で昼食にした。


この辺りまではまだそれらしい道がありルンルン気分で歩いていた。


滝が流れていて、その水の流れの上にはこのような橋が架かっていた。
落ちてはいけないので、張られたロープを伝って渡った。


木に結ばれた赤や黄色の案内テープを頼りに登って行ったのに、
どこからか、いつからか、これは怪しいと思えるようになった。
道らしい道もなければ、人が歩いた形跡もない場所に迷い込んでいた。
木の枝を払い、木の枝にぶら下がって道なき道を登って行った。

事前に調べたところでは、弥十郎ヶ嶽山頂へ登るルートはいくつかあり、
いつの間にかこれは別の尾根を歩いているのではないかと気がついた。
こんな山で遭難したら恥ずかしいなどと話しながら、磁石で方角を見た。

昼食を食べてから時間的に遅い時間から登り始めたので暮れることも心配で、
山頂へ到達することはあきらめてその場所から下山しようかとの意見も出たが、
下りる道も逆に山頂からの方が探し易いということで、山頂を目指した。


迷ったと思った場所からは意外にも山頂は近くて、無事に山頂到着。


山頂到達の証拠写真に三角点も撮った。


ホッとしたところで、山頂からの風景も入れておこう。


山頂からの方が下りの道を見つけ易いと思ったのは正解で、
登りではこの分岐点を目指していたのがなかなか見つからず、
下りではすぐにここを通ることができた。

「後川」は何と読むか難しい。「しつかわ」です。


下りは信じられない程ちゃんとした楽な道だった。
正規の道を下りてきて、どこで間違ったかも分った。
木に結んだ赤いテープの左側の道を行ったのだが、
右側の道を行くべきだったのだ。
しかし、左側でもテープは続いていた。
別の意味(松茸山)のテープだったのかもしれない。
あちこちにテープが見えたのが間違いの元だった。

こんな立派な案内板を設置するなら、こんな下の方ではなくて、
立派でなくて良いからもっと上の方へも設置してほしいものだ。

2時間もあれば十分山頂まで行って戻ってこられると思ったのに、
結局1時間位も余分に時間がかかってしまった。
ネットで読むと、「道に迷った」と書いている人が何人も居るので、
迷わないようにしようと言っていたのに我々も迷ってしまった。

何も、そんなことまで真似しなくても良さそうなものを。



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