美山のベニバナヤマシャクヤク群生地


一般公開されているので、地名は書いても良いだろうか、
ベニバナヤマシャクヤクの花を見に京都北部の美山へ行った。
美山といえば、以前書いた「美山かやぶきの里」を参照して下さい。


希少種で、保護するために山へ入る3ヶ所の入り口には柵が設けられており、
普段は鍵が掛けられていて入れないのだが、1日だけ一般公開してくれる。
今年の一般公開の日は「6月3日」と早くから決められて公表されていて、
はたしてその日に花が咲いているのかと危ぶんだが、幸運にも丁度見頃だった。


内久保公民館に集合したが、大勢の人で驚いた。
別に事前申し込みが必要な訳ではないので、
当日どれだけの人が集まるかは分らない。


最初に担当者からいろいろな説明を受けたが、
パネル右下の種ができている写真を見て驚いた。
「立てば芍薬・・」のシャクヤクの花の実にしては、
何ともどぎつい派手なインパクトの強い実だ。
10月にも見学会をして下さるそうなので、
種のできる10月にもぜひ行ってみたいものだ。


発芽までに2〜3年、発芽後花が咲くまでに更に4年、
そして開花期間はわずか3日間で落花するとか。


入り口から入ってすぐに、もうあちこちで咲いているのが見られた。
他の山では、白いヤマシャクヤクはまだ見られるようだが、
このベニバナヤマシャクヤクが見られるのは珍しいとか。
最初に山で咲いているのを見つけてから保護して増やして、
今では6500本もの木が元気に育っているそうだ。


濃い色も見事だが、淡いピンク色の花もきれいだ。


木々の間で群生して咲いている様子は美しい光景だった。
歩いた中では上の方では白い花の方が多かったように思う。
聞くところによると、日当たりの良い所では濃い色の花が咲き、
そうでない所では白い花が咲く、とのことだが??


では、同じ場所で咲いていたこの違いはどう説明できるのか?


濃い色もピンク色もきれいだがほんのりとピンクに染まった花もきれいだ。


実際のところ、こんなにたくさんの花が咲いているとは思っていなかった。
長年にわたる保存会の人達の苦労が偲ばれる。ありがたいことだ。


見学者が歩ける場所は決められていて、歩ける道を作っている。
新芽が出てくるのでロープを張って入れないようにしてあるが、
中にはこのように人が歩く道に発芽して育っているのもあり、
踏みつけないように目印の赤いテープをくくりつけた棒を立てていた。


地元のテレビ局が取材に来ていて、逆取材をしてやったり。
この時はカメラマンのカメラと私のカメラが撮り合っている。
後で、このカメラマンと同行の女性記者から話しかけられ取材されて、
カメラとマイクの前でしゃべるというおまけまでついた話題豊富な一日だった。


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