吉野千本桜が満開


以前から一度、世界遺産・吉野山の桜を見に行きたいと思っていたが、
桜の見頃の時期は大変な人出で、車で行くと駐車場を探すのが大変だろうと、
去年初めて日帰りバスツアーに行った経験から、バスツアーで行くことにした。

去年のバス会社のツアーは日にちが合わず、別のツアー会社に申し込んだ。
最初は4月4日で予約したが、近づいた頃にネットで開花情報を見て驚いた。
今年は桜の開花が遅れていて、下千本ですら4月3日が開花となっていた。
吉野山は下千本、中千本、上千本、奥千本の4ヶ所で桜が密集していて、
下千本から奥千本まで順番に開花して行くので長く見頃が楽しめるのが良い。

あわててツアー会社へ電話して4日をキャンセルして12日に変えてもらった。
12日は9人のキャンセル待ちの客が居るが、30%のキャンセル料を出せば、
優先的に入れると言われて、たいした額ではないので12日に入れてもらった。

その後もネットで毎日見ていると、開花予想が4日5日6日と段々遅れていった。
結局、下千本の開花は4月6日で、出かけた12日が満開、中千本は5分咲きだった。
ツアーの出発日は12日が最終日で、ツアー会社は今年の開花予想を誤ったということだ。


「吉野千本桜」というが、千本どころか、3万本の桜が密集しているそうだ。
シロヤマザクラを中心に約200種3万本もの桜は見事だ。
「一目で千本見える豪華さ」という意味で「一目千本」とも言われる絶景ポイント。
吉水神社へ入ってすぐのここからは中千本と上千本がピンクに染まって見えた。


下千本が見下ろせる絶景ポイント。
下千本は近くで見えて、七曲り坂に咲いた桜は見事に満開だった。


後ろに見える屋根は蔵王堂の屋根。


蔵王堂では、毎年吉野山の桜が満開になる4月10日〜12日に行われる
蔵王権現のご神木・山桜の満開を御本尊に報告する行事がある。
丁度この日に行われていた大名行列に出くわした。
奴行列、金峯山の鬼、お稚児さん、山伏、僧侶、大名籠と続く行列だ。


満開の下千本は一面ピンクに染まっていた。


1本だけを見ても見事な佇まいだ。
この桜の木の下でお弁当を食べた。


銅の鳥居。
この鳥居は、俗界と浄界との結界である鳥居だそうで、
修行者達はここで俗界を離れて修行を行う心を奮い立たせるそうだ。
宮島の木の鳥居、天王寺の石の鳥居と並んで、日本三鳥居の一つとか。


蔵王堂。


吉水神社。


竹林院の桜を下から見上げる。


竹林院の中の天女ならぬ天人桜。


この日は快晴で暖かくて下千本が満開、中千本は5分咲きということだったが、
遠くから見ると、中千本も満開に近いピンク色に染まっていて、満足だった。
添乗員さんの話によると、4月6日に来た人は「雨」で「枝」で冴えなかったとか。
我々も最初の予定通り4日に行っていたら、「枝」を見ただけで終わっていただろう。

知人が見に行った時も桜は全然咲いていなくて枝だけを見てきたと言っていたので、
今年の開花情報は「開花」「3分咲き」「5分咲き」「7分咲き」「満開」の前に、
「枝」という情報を加えなければならなかった、ということになるだろうか。(^^;)



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