相生市・万葉の岬



非常事態宣言も解除され、時短・酒制限も解除され、
その内、毎日の新規感染者数が増えるかと思いきや、
新規感染者数は増えることなく減り続けている。
コロナで自粛していた旅行も近場ならそろそろ良いかと、
そこで、ちょっと出かけようかなと相生へ行ってきた。

何故、相生かと言われれば、よく分からない。(^^;)
新幹線では何度も通ったが、降りたことはなかった。
松茸が食べたくて「松茸づくし会席」で探した、と夫は言う。
「絶景とグルメの宿」というキャッチフレーズも良かった。

確かに、「絶景」には満足した。しかし、「松茸」は…。
土瓶蒸し、陶板焼き、茶碗蒸し、天ぷら、釜飯に入ってはいたが、
いかにも松茸の量が少なかった・・・ような。


泊まったホテルは「万葉の岬」にある「ホテル万葉岬」で、
高台にあるホテルなので、瀬戸内海の島々が見渡せた。


相生湾の東突端にある「万葉の岬」では、 瀬戸内海を一望できる。
東に明石海峡、正面に四国、淡路島から家島諸島、小豆島、西に牛窓。
東から西まで180度の大パノラマで広がる青い海とたくさんの島々。
ここを訪れて、その風景の美しさに感嘆した万葉集の歌人たちが、
いくつもの歌を詠んだことから、「万葉の岬」との名が付いたとか。


万葉の歌人、山部赤人らが詠ったという「万葉の岬」。


明石海峡から牛窓まで見渡せる岬には、歌碑が3つある。
上から、鳴島万葉歌碑、山部赤人萬葉歌碑、縄の浦山部赤人万葉歌碑。


ホテルから見える海には、たくさんのカキ養殖の筏も見えた。


万葉岬から見える瀬戸内海・赤穂御崎に沈む夕日が、
日本の夕日百選というのに選ばれているということで、
日中晴れていたこの日は美しい夕日が見えるかと期待したが、
あいにく夕方になると厚い雲に覆われ、夕焼けが撮れただけ。

さて、高台にあるホテルから下の海岸へ下りてみたいからと、
歩き始めたのは良いが本格的なハイキングになってしまった。


山ではいつも思うことだが、階段は登りも下りもきつい。
たとえ傾斜のある登り道でも、階段でない山道は楽だ。
大体は歩き易い平坦な道だったが、ほんの一部では
このように石や岩がゴロゴロしている所もあった。


ホテルからJR相生駅まで迎えの車に来てもらって約20分。
車はかなりの距離を登ったが、標高は約140mだとか。

海岸まで下りると、下りは良いが、ホテルへ戻るには、
かなりの距離を登らなければいけないことは明白だ。

景色が良い場所でもないのに、3ヵ所にベンチが置かれていた。
帰りの登りで、ベンチが3つも置かれていた意味が分かった。
しんどくて休みたい所に丁度ベンチがあり、ありがたかった。


眼下に海面が見えてきた。海岸はもうすぐだ。


海岸の大きな岩の上では、釣りをしている人が何人も居た。
何が釣れるのかと尋ねると、イカを狙っているとのことだった。


遠くには、造船所も見えた。


海側は穏やかな風景だが、山側はなかなかに迫力ある光景だ。

「落石注意」とあるが、どんなふうに注意すれば良いのか・・。
たとえ石が落ちてきても、反対側は海だから逃げられない。
落石だ!と気が付いても、一体どこへ逃げれば良いのか…。



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