+ 毘沙門堂と隨心院

毘沙門堂と隨心院の紅葉



最近の京都は、「観光公害」と言われる程に混雑していて、
有名な紅葉の名所など、とても出かける気にはなれない。
山科の「毘沙門堂」と「隨心院」も、それなりに名所であるが、
ニュースで「永観堂」や「嵐山」などの混雑ぶりを見るにつけ、
それに比べれば、少しはましかなと期待して出かけてみた。

が、紅葉の見頃と天気予報と、夫と私の都合を合わせると、
土曜日になってしまい、やはり大勢の人で混み合っていた。


「毘沙門堂」という名前の由来は、以下の通り。
ご本尊に京の七福神の一つ毘沙門天を祀っているから。


本殿前では御朱印をもらうための長い行列ができていた。
が、お参りするだけなら、並ばなくてもお参りできた。


境内の中は、どこも見頃の紅葉に彩られていた。


谷川の水を引き滝を造った江戸初期の回遊式庭園、晩翠園。

この日は天気が良過ぎて、天気の良いのも善し悪しで、
太陽の当たっている場所と陰の場所の差があり過ぎた。


勅使門前の「敷きモミジ」と言われる階段。
落ち葉の季節には、落ち葉で真っ赤に染まる。


宸殿前の枝垂桜は樹齢百数十年の巨木で、
枝ぶりを見ただけで満開時の見事さが想像できる。
この日はもみじ祭りで、お琴の演奏が見えている。


いろんな表情の紅葉の様子を入れて、次の隨心院へ移ろう。


隨心院は、山科区小野にある真言宗善通寺派大本山の仏教寺院である。


小野と呼ばれていたこの地は、小野氏の栄えた所で、
平安時代の女流歌人である小野小町ゆかりの寺で、
小野小町が晩年を過ごした所としても知られている。


境内には、千通の恋文を埋めたと言われる文塚(五輪塔)や、
顔を洗った井戸など、小野小町ゆかりの遺跡が残っているが、
これは、女性専用の永代供養納骨堂である「小町堂」。


隨心院は苔の庭が美しい。


庭園は、紅葉の赤と苔の緑がきれいとはいえ、
同じ場所の写真を何枚も入れたのには訳がある。
左の方に、白無垢姿のお嫁さんが写っている。
庭園を背景に婚礼前の写真を撮っているようだ。

さて、紅葉の写真を入れてきたので、最後は黄色で終わりましょう。




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