グランカナリア島


実際のところ、カナリア諸島というのがどこにあるのか正確には知らなかった。
アフリカ大陸の西方沖ということで、どんなに遠い所へ行ってきたか、
今回はそこから始めるために、先ずは出発の日時から。

10月11日の早朝6時起きで、朝食抜きで6時半には家を出た。
関西空港から12時間の飛行時間で夕方アムステルダムへ着いた。
夕方と書けば順当なようだが、実際には日本時間では真夜中。
アムステルダム・スキポール空港近くのホテルに泊まった。

翌朝8時(日本時間12日の午後3時)にはホテルを出て、
スペインのマドリッドで飛行機を乗り継ぎ、
夕方(日本時間12日の真夜中)グランカナリア島へ着いた。

ちなみに、帰りはホテルを早朝4時出発で帰ってきた強行軍だった。

さて、カナリア諸島のグランカナリア島へ行った訳だが、
日本からは遠いので、このページが始まるのにも時間がかかる。(^^;)
ヨーロッパ大陸の最西端の地はCabo da Roca(ロカ岬)(ここに書いている)。


飛行機の窓からはヨーロッパ大陸の南端がはっきりと見えた。
ヨーロッパの陸地が終わると、ここからは海が始まり、
少し離れたかなたにはアフリカ大陸が見えてきた。


いよいよ飛行機はグランカナリア島へ到着。
真ん丸い形をした島の周りは真っ青の海。
が、飛行機の窓から見えた島の印象は茶色。
雨が降らないから緑が育たないのだろうか。

白く見えるハウスの中ではトマトを栽培しているとか。
あちこちでこのビニールハウスを見たが、
雨が降らないので水分を与えるのには効率の良い方法か。


滞在したのは、グランカナリア島の北西の方角にある小さな町。
空港からそのPuerto de las Nievesの街まではタクシーで約1時間。
後ろは崖になっている大きな岩、前は真っ青の大西洋の海岸沿いを、
島の3分の1を走った途中で思わずカメラを出して撮ったのがこの写真。
(夕方といってもサマータイムなので、まだ昼間のように明るい。)
茶色の山の下から上へと段々と家が建っていっている様子がおもしろい。
頂上まで家が建って、緑の木の代わりに家の山が出来上がりそうな雰囲気。
気候は、暑くもなく寒くもない年中常春で、平地に土地はたくさんあるのに、
ヨーロッパの人達が避暑や避寒に来るリゾート地となっているので、
そういう人達が眺めの良い上へ上へと土地を求めているのだろうか。


さて、この街のパノラマ写真を見ていただいた上で(こちらこちら)、
街の様子を想像していただけるいろいろな写真を続けましょう。


ビーチにもなっていて、昼間は水着姿の人々が日光浴をしていたが、
朝来てみると、サマータイムのためか人々が動き出す時間は遅いようで、
ビーチで遊ぶ人達の姿は少なく、釣を楽しんでいる人達が何人も居た。


すぐ後ろを大きな岩に囲まれていて、迫力ある岩と海の風景だが、
所々には「がけ崩れ(大岩落下?)注意」の看板があった。
注意しろと言われてもどのように注意すれば良いのか、
通行止めにはなっていないので、何人もの人が歩いていた。
岩が当たれば運が悪かったということになるのだろうか。


夕方になると、大西洋に沈む夕陽を見るために人々が集まってきた。
夕陽の右側に見えるのは別の島のテネリフェ島のテイデ山(3718m)。
カナリア諸島で一番高い山、いえ、スペインで一番高い山だ。
なお、カナリア諸島はスペイン領である。念のため。


白を基調とした建物の多い街並みは美しい。
海辺に沿った散策路やレストランのある一角を除けば、
そして、ビーチで甲羅干しをしている人達の他には、
昼日中に街を歩いている人影は少ない。



歩いて行ける距離にある隣のAgaeteの街。
風力発電で電力を補っているのだろうか、
空港からPuerto de las Nievesまでの道すがら、
あちこちでいくつかの風車を見かけた。


後にはビニールハウスで育っている野菜も見えるが、
手前の畑で所狭しと育っているのは何だろうか。


はい、バナナの木です。
この島の産物としてのバナナである。
ところが、これまで見たことのあるバナナの木よりも小さい。
植物園などで見たバナナの木といえば大きな印象があるが、
まるで野菜畑のような雰囲気で植わっているバナナの木は
予想外にぐっと小さなものであった。


小さな木にふさわしく、小さめのバナナだった。
民家の畑のバナナを近くで撮らせてもらった。
サイズは小さいが、びっしりと鈴なりだった。

さて、島ですから最後は海の写真で終わりましょう。





アムステルダムへ続く



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