茶せんの里



右から順番に、竹を割って削って茶せんの出来るまで。
小刀のみで、原竹から細くて薄い穂先を作り上げる。

茶道で使われる茶せんは、その生産の約90%を、
奈良県生駒市高山町で生産していて、原料の竹を
刈り取りの終わった田んぼで干していると知って、
珍しい竹の寒干し風景を見に行ってきた。


竹は、孟宗竹ではなくハチク(淡竹)を使い、
傘の骨のように円錐状に組んで干している。

日に当てられて寒風にさらされることで、
水分を飛ばし乾燥して緑色の竹が白くなり、
さらに、倉庫の中で1年以上も寝かして、
選別された竹が茶せんの材料となるそうだ。


しかし、近づいて見ると、その組み方は
結構荒っぽく組んでいるように見える。
規則的に組んでいるようには見えない。


実は、一番上の写真は「高山竹林園」で撮ったもの。
ここには日本庭園、竹の生態園や資料館などがあり、
日曜日には茶せんの製作実演を見学できるそうだが、
行った日は日曜日ではなくて見られなかった。残念。


竹林園の広場でも竹の寒干し風景を見られた。
観光客に見せるために作業したのだろうか。

ここの竹は、田んぼの竹に比べてまだ緑色だった。
日に当てられて寒風にさらされることで白くなる、
と、上で書いた。 寒い時期に寒干し作業をしないと
カビが生えて茶せんの材料には適さないそうだ。

Mizuの部屋も、カビが生えないよう、地道に続けよう。



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