右から順番に、竹を割って削って茶せんの出来るまで。 小刀のみで、原竹から細くて薄い穂先を作り上げる。 茶道で使われる茶せんは、その生産の約90%を、 奈良県生駒市高山町で生産していて、原料の竹を 刈り取りの終わった田んぼで干していると知って、 珍しい竹の寒干し風景を見に行ってきた。 |
竹は、孟宗竹ではなくハチク(淡竹)を使い、 傘の骨のように円錐状に組んで干している。 日に当てられて寒風にさらされることで、 水分を飛ばし乾燥して緑色の竹が白くなり、 さらに、倉庫の中で1年以上も寝かして、 選別された竹が茶せんの材料となるそうだ。 |
竹林園の広場でも竹の寒干し風景を見られた。 観光客に見せるために作業したのだろうか。 ここの竹は、田んぼの竹に比べてまだ緑色だった。 日に当てられて寒風にさらされることで白くなる、 と、上で書いた。 寒い時期に寒干し作業をしないと カビが生えて茶せんの材料には適さないそうだ。 |