紅葉に色づく圓光寺




外国からの観光客の受け入れも再開し、国内の旅行客も増えて、
観光地である京都は、急にまた人であふれかえってきた。
ニュースで見ると、バス待ちは200人の行列だそうで、
嵐山や清水寺や永観堂など紅葉の名所は、人、人、人で、
コロナ感染者の急増が危ぶまれる事態になった。

京都で住んでいる者にとっては、有名な紅葉の名所は避けて、
しかも、土日を避けて、見頃よりも少し早目に楽しんできた。


圓光寺は、予約制になっていて、ネットで予約した。
人数制限されているのだから少ないかと思ったのに、
行ってみると、予想よりも案外多い人数に驚いた。

穴場かと思ったのに、後日テレビで取り上げられていた。


縁側に座って庭を眺めている人も多く、
前に座る人を避けて撮るのは難しい。


庭園の紅葉は時期が少し早かったが、
赤と黄色、緑の競演もきれいだった。


しかし、赤く染まった木も入れておかなくては。


庭園は池泉回遊式庭園で「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」と言われていて、
牛を追う牧童の様子が描かれた「十牛図」を題材にして作られているそうだ。


庭園には枯山水の「奔龍庭(ほんりゅうてい)」もある。
渦を蒔くように敷かれた白砂は雲海を表していて、
石組みは天空を自在に奔る龍を示しているとか。


遠くからは何の花が咲いているのかと思ったら…。


これはまた可愛らしい…。


手水鉢にモミジの小枝を挿していて風流だと感心した。
ただの手水鉢ではなく水琴窟のようで、更に感心したが、
下の写真はトイレの外に置いてあった手水鉢だが、はて?

ちなみに、縁が広い盃型の手水鉢を用いた水琴窟は珍しいとか。


紅葉の見頃には少し早い時期だったと書いたが、
このようにすでに落ち葉もたくさん見られた。


赤い紅葉を背景に、着物姿の若い女性が写真を撮っていて、
後姿を撮ってもらっていたので、ついでに撮らせてもらった。



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