フィンランド・トゥルク



トゥルクはフィンランドの西の端にあり、スウェーデンに最も近い都市で、
スウェーデンはここに城や教会を建ててフィンランド支配の拠点とした。
帝政ロシア時代にはスウェーデンに近いトゥルクに都があるのを嫌い、
ヘルシンキに遷都したがそれまでフィンランドの都として栄えた町である。


フィンランドの西の端にあるトゥルクの町の西外れにあるのがトゥルク城。
13世紀の後半に当時の支配国スウェーデンによって建築されたもので、
フィンランドで一番の石造りの古城である。
アウラ川の河口を守るように建てられ要塞としても活躍した。


中世の雰囲気が漂うトゥルク城のバンケットホール。
実際に今でもこのバンケットホールで各種集まりのバンケットが開かれる。


トゥルク大聖堂。
1300年に建てられたフィンランドで最も由緒ある教会。
700年以上経った現在でも教会として使われているそうで、
立派なパイプオルガンの音が響き渡っていた。


こんな煙突がある蒸気船でナーンタリの町へ出かけた。
トゥルクから行きは船で1時間45分位、帰りはバスで30分位。


トゥルクを出航してたくさんの船やヨットが係留されている間をぬって行く。
トゥルクの町の西端のトゥルク城を眺めながら船は進む。


別荘と思われるこのような家々に目の保養をしながらナーンタリへ向かう。
良い天気で暑いのに人々は船の上で太陽に当たっていた。


この入江に浮かぶ小さな島が全部ムーミンワールドになっている。
島へは海風に吹かれながら歩いて渡るようになっている。
さすがに子供を連れた親子連れであふれていた。


フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの「ムーミン」の物語に沿って、
ムーミン谷のような森の中にムーミンの世界が再現されている。
森の中を物語を読みながら歩くようになっている。
ムーミン一家の家やスナフキンのキャンプなどなどあるが、
(下)ムーミンパパの船は大き過ぎて大木に阻まれて全体写真がうまく撮れなかった。



園内ではムーミンワールドのキャラクター達が子供達に囲まれていた。
ここは「ムーミン」のテーマパークだが派手な設備や乗り物などはなく、
森の中を歩きながらムーミン谷の一員になった気分を味わうことができる。


トゥルクの北西に世界遺産の町ラウマがある。
旧市街が古い北欧の木造家屋の都市として現存している。
1682年に一度大火で焼失したが、18世紀から19世紀にかけて再建された。



ラウマの旧市街の木造家屋は一般市民が所有し今でも住んでいる。
「港町だったラウマでは、長い航海から帰った夫に自分の家を一目で分かるように、
青、黄色、緑など鮮やかな目立つ色で塗った」とガイドブックにあったのをおもしろく思ったが、
現在の家の色は淡いパステルカラーの家がほとんどだった。


通りに面した窓の内側には花や置物などできれいに飾っている家が多く、
外を通る人々の目を楽しませてくれている。


左は、町の中心的存在の聖十字架教会。
右は、港の町らしく、今は店の人が居ないんでしょうね。
「航海に出ている」とはユーモアいっぱい。

ヘルシンキへ戻る



目次へ 外国旅行記へ