白毫寺の九尺藤


白毫寺で咲く「九尺藤」という名前につられて見に行きたいと思っていた。
丁度見頃の頃に行こうとネットで見ながら見頃になるのを待っていたら、
梅雨になったような雨が3日間も降り続いた時に見頃になった。
雨が止んで晴れの予報で出かけたがこの日も黄砂が酷かった。

見に出かけた後で見たネット情報の「最新花便り」では次のようにあった。
「3日間続いた雨とその後の強い日差しによって花の劣化が始まりました」
つまり、見に出かけたその日は最良の日ということであったようだ。


120mの藤棚いっぱいに紫のベールとなって咲き誇っていた。
なお、「九尺ふじ」というのは種類の名称だそうで、
実際に9尺(2m70cm)になる訳ではないようだ。


降り注ぐ藤の花の下には所々にベンチも置かれていて、
藤の花のシャワーを浴びながら休憩することもできる。


それにしても、九尺はないとはいうものの、非常に長い花穂だ。
実際にはどのくらいの長さなのかと話題のために巻尺を持参した。
比較的長いのを選んで実際に測ってみたら、120cmもあった!
持参した巻尺で測っていたら、笑いながら通りがかった人が、
隣の近藤家にはもっと長いのがあると教えて下さった。


確かに見ただけでこちらの方が長いと思える長さだった。
もちろん、こちらでも巻尺で長さを測ってみた。
何と、こちらの九尺藤の長さは150cmもあった!


左は、白毫寺の九尺藤。120cm。
右は、近藤家の九尺藤。150cm。
右は、近くに居た女性に「巻尺の上を持ってもらえますか?」と頼んだ。
厚かましいと連れは呆れていたが、その女性もおもしろがっていた、と思う。


近藤家というのは、白毫寺の藤棚から続きで見られる程すぐ隣にあり、
白毫寺の九尺藤は昭和55年に植樹された近藤家のこの九尺藤が親だそうだ。


背景の山の前に横に真っ直ぐに張った棚の下に藤の若木が見える。
あの藤の木が大きくなり、現在の藤棚と2段になれば、さぞや見事だろう。


さて、いきなり九尺藤の写真から始めてしまったが、
「白毫寺の九尺藤」だから、白毫寺を書かないと申し訳が立たない。
ということで、これが白毫寺の本殿。
「ぼけ封じ祈願」とあり、お賽銭をあげて深く祈願した。


白毫寺の太鼓橋。
人間の世界と仏の世界を結ぶ太鼓橋。
人間の迷いの世界から仏の悟りの世界へ至る渡彼岸の思想を表わしている、とか。


順番が逆になったついでに、白毫寺の入り口。


なぜか、白毫寺の境内には孔雀が居て、羽を広げて歓迎してくれた。
でも、なぜ? 孔雀は九尺に通じるから? まさか。



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