冬の田んぼの景観



前の水溜りは川ではありません。
田植えの頃の田んぼでもありません。


はい、これは冬の田んぼです。
天気の悪い写真写りの悪い冬の感じがよく出ているでしょう。
それでもまだ冬の田んぼだと信じない人のためにと思って、
それが証拠に、ネギとキャベツの畑を一緒に撮りました。


これは、「冬季湛水乾田直播方式」と呼ばれる米作りで、
冬に田んぼに水を張っているんです。 冬に水を張ることは、
雑草の成長を抑えて生き物を増やし野鳥を呼び込むことができる。
春には水を抜き、田植えシーズンには乾いた田に種を播くとか。
種が発芽して10cm程に伸びたら、もう一度水を張って育てる。

苗を植える従来の方法よりも少し収量が減るそうだが、
苗を育てて田んぼへ運んだりする手間が省ける上に、
作業の時期をそれぞれの農家の都合で分散できる利点があるそうだ。
志手原地区で始まったこの方式がこの冬は乙原地区でも始まった。

省力化に加えて、冬季に野鳥が群がる田んぼの景観も狙っているようだが、
写真を撮ったこの日1月3日は残念ながら野鳥もまだお正月休みだったようだ。



戻る   目次へ