山陰海岸ジオパーク(2)



兵庫県・香美町の香住海岸から遊覧船に乗って、
陸からは見られない断崖絶壁や洞門洞窟を見に行った。

乗船場所に車を停めた時に、丁度船が出ようとしていた。
「乗りますか?」と言われて聞けば、30分コースを行く船だった。
我々は一番長い1時間半コースへ行きたいと思っていたので、
「乗りませんか?」と言われても、躊躇して決めかねていた。
しかし、その時間帯に出る船はこの30分コースだけで、しかも、
次は午後からで天候や客の人数が集まらなければ出ないと言われ、
仕方なく、えーいままよと急いで飛び乗った。

降りる時に、午後からもう一度1時間半コースへ乗りたいと言ったら、
風が強い場合や5名集まらないと船は出ないので、出るようなら知らせる、
と言われて、こちらの携帯番号を伝えて、昼食を食べに行った。
結局、携帯へ連絡はなかったので、午後から船は出なかったようだ。
ということは、30分コースにでも乗っておいて良かったということだ。

しかし、30分コースでは香住海岸から近い所を周っただけで、
見たいと思っていた中のほんの一部しか見られなかった。

その30分コースもたまたま団体ツアーの人達が居たために船が出たようで、
平日だったからか、客の数は少ないようで、もっと宣伝してもらわなくては。

遊覧船は「かすみ丸」と言い、別名「三姉妹船長」と呼ばれている。
創業者の娘三姉妹とその娘三姉妹の2世代6人が船長と観光案内をしている。


今子浦沖の黒島にある五色洞門。
洞門の天井部から射し込む光により海面が五色に見えるそうだが、
この時は波が高いということで、船は洞門の中へは入れなかった。


かえる島。 確かに、カエルのように見える。


見えてきたのは、香住湾の沖合に浮ぶ白石島。


緑の小島を支えている白い岩群は迫力がある。


白石島の北西の西ヶ崎の白い岩。
凝灰岩が侵食されて出来たとか。
何とも奇妙な白い奇岩である。


白石島の北側の黒崎にある離れ岩。
波に浸食されて離れ岩になったとか。

さて、携帯への連絡がなく、午後からの遊覧船は出なかったようで、
仕方なく、では、と、車を走らせて新温泉町へと向かった。

兵庫県・新温泉町の浜坂港から遊覧船に乗ろうとした。
が、ここでは10名で1時間コース、5名で45分コース、
2名では30分コースにしか行けないと言われ、1時間コースが希望で、
隣の「山陰海岸ジオパーク館」で見物がてら人が集まるのを待った。
1人だけ脈がありそうな人を見つけて話しかけてみたが、
3人では2人と同じで、客が少ないために希望は叶わなかった。

諦めきれず、翌日の午前中も空いていたので、翌日を待つことにした。
その翌日、乗船場へ行ってみると、やはり客は誰も居なかった。
仕方ない、客は我々2人だけで30分コースで船を出してくれた。

こちらは、2人でも船が出ただけ良しとしなければいけないが、
ここでも、見たいと思っていた中のほんの一部しか見られなかった。


定員67名の船を我々2人だけの貸切で、気分は良かった。


鬼門崎。
浜坂海岸の東の先にあり、雄ライオンのように見える。
地層は流紋岩からできていてその上に礫岩層が乗っているとか。


竜宮洞門。
花崗岩の割れ目の玄武岩の岩脈が昇り龍に似ていることから名付けられた。
昇り龍、写真中央の辺りに見えるのが分るだろうか。


30分コースの中でも何枚かの写真を選んでみた。
変化に富んだ但馬海岸の海岸美の一端を楽しめた。


1時間コースを希望して2度も出かけた我々に同情してくれたか、
港に着く前に、船長の帽子を貸してくれて、操舵席に座らせてくれた。
船は同じように動いていたので自動操舵になっていたのだろう。
こんなサービスまでしてくれて、船は30分コースは1000円で、
2人分2000円の収入では赤字だっただろうに・・。


サービスしてくれた船長さんに敬意を表して、宣伝しましょう、
はい、但馬海岸遊覧船「いわつばめ」号でした。


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