御香宮神社の御香水



京都市伏見区では水資源が豊富で、
「伏水」と記されていたこともあるとか。
ここに、名水百選にも選ばれた名水がある。
「御香宮(ごこうのみや)神社」の「御香水」である。

平安時代に境内から香りの良い水が湧き出したことから、
「御諸(みもう)神社」から「御香宮神社」へと名前を変えたとか。


これが、その御香水。
竹筒から流れ出る水は冷たい。


近所の人達がペットボトル片手に水を汲みに来るそうだが、
観光客も御香水を汲んでいくらしく、注意書きがあった。
「水を汲む量は1回につき6リットルまで」とか、
「お並びいただくのは1グループにつきおひとり様」
などなど書かれていたが、この日は人はまばらだった。
やはり、コロナのせいで観光客が減っているからだろう。


上記の御香水には水質維持の濾過機を設置したそうで、
「維持管理費のご協賛をお願いします」とあったが、
近くにあったこの水は御香水ではないからだろうか、
「この水は濾過されていませんので飲まないで下さい」。


御香水の石碑と石組の井戸。


境内には、伏見の酒造メーカーの酒樽が奉納されている。
伏見の酒造りは、豊富な水量の地下水に支えられている。
伏見の代表的な「月桂冠」も酒の仕込み水に使っている。


下の方に、お宮参りの赤ちゃんが小さく写っているが、
御香宮神社は、安産の神様としても知られている。
無事に生まれた赤ちゃんを連れてお礼参りに?


本殿の極彩色唐破風彫刻が美しい。


美しい色彩と建物は写真に撮りたくなる。


今も仕舞・狂言などが行われている能舞台。


神馬が居た。残念ながら生きた馬ではなかったが。
以前は、本物の神馬が居たのだろうと思われるが、
本物の神馬が現れたところで終わりたいのだが…。



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