羽束山



羽束山(はつかざん)へ登った。
真ん中のずんぐりした山が羽束山。
両側の形良くツンと尖ったスマートな山に比べて、
いかにもどっしりとしたずんぐりさが目立つ山だが、
それだけに存在感のある親しみのわく山ではある。


登山道の入り口にある薬師堂には竹の杖が置かれていた。
そのすぐ側にも箱に入れられた大量の竹の杖があった。
地元の老人クラブが用意して下さっているようで、
「ご自由にお使い下さい」と書かれていた。
なるほど、老人クラブならではの細かい気遣いだ。
握り具合の良い竹を選んで借りて登り始めた。


途中の山道では何ヶ所も大木が倒れて道をふさいでいた。
昨年の台風で倒れた木々がそのままになっているのだろう。
道をふさいでいる大木の下を頭をかがめて通った。


標高524mの頂上からの眺め。
この日は天気が良すぎて少し霞んでいたが、
上の写真の真ん中辺りには千刈水源池が見えるし、
下の写真の真ん中辺りには有馬富士が見える。



さて、「Mizuの部屋」には話題性の乏しい山だったが、
最後にはそれらしきものを持ってきますからお付き合いの程を。


頂上にある羽束神社だが、いかにも地味な感じ。
普通の民家の佇まいでさえある。


下山を始めると、おや、こんな注意書きが…。
しかし、こんな注意書きでひるむ私ではない。
この先に何があるのかと逆に好奇心をくすぐられる。
岩が滑りやすいからだろうと勝手に判断して先へ行くことにした。
危険なのは先が絶壁になっているからだろうとの判断で、
もちろん自己責任のもとに行ったもので、
良い子の皆さんは決して真似をしないように!


予想に反して滑りやすい岩の先は絶壁ではなく土の道が続いた。
そして、ホラホラ、その先に何やら見えてきましたよ。
これは、もっと先へ進まねばなるまいに。


もっと先はやはり絶壁だった。
その絶壁の先端にあったのは石仏だった。
小さな石の行者像が祀られていた。
行者が修行のために絶壁から逆さにぶら下がるという、
奈良の大峰山の「西の覗き」を彷彿とさせる絶壁だった。

あれっ、飲み物の瓶やお賽銭が置かれている。
ということは、自己責任でここまで来た人が他にも居るということ。
あるいは、何かの事故が起こって自己責任をとった人が居て、
その後であの注意書きが置かれたのか?
いずれにしても、好奇心は十分満たされたので、
次回からは、ハイ、注意書きを守ります。(^^;)


戻る   目次へ