山ばな・平八茶屋の若狭懐石
洛北の宝ヶ池、高野川のすぐ側に山ばな・平八茶屋はある。
夏のお盆の風物詩である五山の送り火で「大」の次に点火される
「妙法」の松ヶ崎山の高野川を挟んだ反対側に位置する。
創業1576年というから、相当の老舗である。
店の前は若狭街道で、日本海で獲れた鯖を京の都へ運んだことから
鯖街道と呼ばれている。 日本海で獲れた鯖の塩のまわりは、
街道を運ばれてきて丁度この店の辺りで一番美味しくなるということで、
都の通人たちが都に入る一番上質の鯖を求めて来た、とか。
若狭街道に面した騎牛門をくぐると、約800坪の庭園がつづいている。
その中に離れになっている大広間や小部屋の座敷が点在している。
部屋からは、松ヶ崎山の緑と高野川のせせらぎを楽しめる。
料理は若狭懐石(ぐじ懐石)をいただいた。
部屋は離れになっているので給仕は大原女装束の女性が母屋から運んでくる。
右上のぐじのかぶと焼きの時だけは女将さんが運んできてあいさつされた。
しかし、ぐじが口を開けて目をむいている姿には
ついぐじぐじしてしまって箸を付けづらかった。
右下の麦飯とろろは創業当時からの名物だそうだ。
織田信長や豊臣秀吉や明智光秀なども同じ物を食べたのだろうか。
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