比良山系と菜の花


滋賀県守山市のなぎさ公園で咲いている早咲きの菜の花を見に行ってきた。
暖かくなる春に咲くのではなく、寒い冬のこの時期に見頃を迎える菜の花で、
カンザキハナナ(寒咲き花菜)という名前の通り、寒さには強いそうだ。
寒い冬に咲く黄色い花なら、当然ながら白い雪との対比を期待してしまう。
なぎさ公園は琵琶湖の湖畔にあり、対岸には比良山系が見える。

日本全国に寒波が押し寄せ大雪を降らせた後は比良山系も冠雪したことだろう。
青い空と白い比良山系と黄色の菜の花を同時に見られることを期待した。
あとはそれらをきれいに見せてくれる天候次第だ。
見に行こうと決めた日が近づくとあいにく晴れの予報ではなくなった。
仕方なく天候に左右されない別の場所へ別の物を見に行った。

天気予報を見て次に見に行こうと決めた日も前日には「曇り」の予報に変わった。
仕方なくこの日も取り止めにしようと決めた翌日の朝のあまりの晴れ具合に、
念のためとネットで予報を見ると何と守山市の予報も「晴れ」に変わっていた。
完全晴れマークを待っていると、比良山系の雪が融けてしまうことにもなり、
晴れの天気を期待することにして、急いで支度をして出かけた。


前置きが長い時は得てして期待通りにはならなかった場合です。(^^;)
琵琶湖大橋を渡ってなぎさ公園に近づいた頃は空はどんよりと曇っていた。


菜の花はきれいだったが、青い空はなく白い山も見えなかった。
正面に見えるのが比良山系で雪を被っているのを想像するしかない。


お昼ご飯を食べている間に外を見ると空が青くなってきた。
急いで昼食を終えてあわてて菜の花畑へと走った。
青い空は出てきたが、比良山系の頂上辺りは雲に隠れてよく見えない。
こちら側手前の菜の花の上にも太陽は当たっていない。


ズームしてみると確かに比良山系は雪を被っている。
が、上の辺りがよく見えないので比良山系の全貌は雲の中だ。
青い空が出てくると、人々も集まってきてカメラに写ってしまう。


手前の菜の花には太陽が当たっているのに比良山系は厚い雲の中で雪が見えない。
青い空と白い比良山と黄色の菜の花すべてに太陽が当たってきれいに見えるのは無理。
雲の動きが激しくて、刻々と様子が変わってしまうこの日は撮影日和ではなかったか。


空の青と比良山の白と菜の花の黄色に加えて、
青い空を映す琵琶湖の水面も一緒に撮れれば最高だったのだが。
琵琶湖の湖畔ということで一応琵琶湖が写っている写真も入れておいた。


日が当たっていない菜の花も日が当たっている菜の花もどちらもきれいなのに、
この日山の上の厚い雲が晴れることはなく、山をきれいに見ることはできなかった。


確かに、このように、天気予報通りに晴れの日でもあった。
この松林の左側が琵琶湖で右側に松の木がなびいているのが分かるだろうか。
琵琶湖からの強い風に吹かれてどの木も反対側へなびいているのだろうが、
強い風もこの日は比良山系の上の厚い雲を動かすことはできなかったようだ。


琵琶湖の写真をもう1枚と思ったのは、実はこの看板にあります。
「菜の花色のレストラン」という名前につられてここへお昼を食べに入りました。
菜の花色のレストランというだけあって、建物の壁も菜の花の黄色い色をしていました。
お店の人の話では、この土手には公共施設ではない個人の店の看板は出せないのを、、
大目に見てもらっているとかで、菜の花が終わったら看板は撤去するそうです。
この土手を歩く人は、菜の花の季節でない時にはこのレストランを、いえ、この看板を
見つけられませんから、念のため。



戻る   目次へ