瓢箪崩山ハイキング
「ひょうたんくずれやま」という変わった名前の山へ登った。
登った…といっても、標高はわずか532.4mの山だ。
瓢箪が横を向いて倒れ、それが崩れたように見えることから付いた名前のようだ。
月曜日のこの日、山の中では誰にも会わなかった。
岩倉の住宅街の中を抜けて、しばらく歩くと登山口がある。
変わった名前が話題性があるだけで、おもしろい話題は拾えそうになく、
先ずは、登山口での案内板から写真を撮って山道を歩き始めた。
登山口での案内板を載せたばかりなのに、次も案内板だ。
本当は2つの案内板の間にも何枚か写真は撮っているが、
山の中で書かれているこの案内板には少々意味がある。
岩倉花園町は住宅街で、「岩倉花園町」が案内されるのは珍しい。
他に珍しい物も見つからず、カメラの被写体になったのは苔とキノコ位だ。
もしかして、これらのキノコは同一種の成長過程のキノコだろうか。
お地蔵さんが安置されていたが、一体だけで寂しそうだった。
花筒はからっぽで、近くに花もなく供えてあげられなかった。
私は平地と下りでは歩くのが早い。
上りになると途端に歩くスピードが落ちる。
写真を撮っているとたちまちに遅れてしまう。
先を行く夫は後ろを振り返ることもなく先へ先へと行ってしまい、
置いて行かれてしまう私はたまには置いて行った証拠写真を撮る。
532.4mの頂上は、小さな広場になっている。
先ずは、三角点と頂上だと書かれた標識を撮る。
周りは木が生い茂っていて見晴らしは良くないが、
それでも、木々の間から八瀬方面と大原方面と岩倉方面の町並みが見える。
八瀬方面の町並み。後ろの山は比叡山。
大原方面の町並み。
岩倉方面の住宅街。
山の中でこんな風にすっと真っ直ぐに伸びる杉の木立を歩くのは気持ちが良い。
茶色と薄い緑色と色が違うのは、薄い緑色の方は雨水が溜まり易い場所で、
湿気が多い場所に近いからだろうかと思われた。
大台ケ原かと見紛うような苔に覆われた光景もあった。
何の花の群生かと思ったら、ヒカゲノカズラの花穂(花ではなく胞子のう穂)。
花穂のない部分はまるで緑の絨緞を敷きつめているように見えた。
この時期、咲いている花は少なかったが、
それでもいくつかの可愛い花を見た。
いえ、いえ、騙されてはいけません。
右側はキノコです。
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