伊吹山のお花畑


毎日カンカン照りの猛暑が続く中を伊吹山へ行ってきた。
家を出る時はとにかく暑く勿論半袖だが念のため長袖も持って出た。
岐阜県に入り、関が原ICを出る頃から雨が降り出した。
伊吹山ドライブウェイに入る前に車を停めて相談した。
伊吹山ドライブウェイは通行料が3000円と高くて、
雨では花もきれいに見られないし出直そうかと思案した。
しかし、こういう時中止にするのは気分的になかなか難しい。
せっかくここまで来たのだから、ま、いいか、ということになる。
で、ま、いいか、と車を進めて伊吹山ドライブウェイの入り口へ。
係りの人が「山は霧と小雨ですがそれでも行かれますか?」と聞かれた。
3000円も出して雨では後で文句を言われてもいけないから、と良心的か。

その頃には雨も止んでいたので決行を決めた訳だが、
「でも、霧はすぐに晴れますよね?」と希望的観測を言ったら、
「天候のことは分かりません」と係りの人はあくまでも冷静だ。


入り口では霧などなかったのに、伊吹山ドライブウェイに入ってしばらくすると、
やはり辺り一面に霧が出てきて、前を行く車も完全に見えない程深い霧になった。
この写真の時はまだ前を行く車がぼんやりと見えるが、全く見えなくなると、
のろのろ運転で何台もの車が前にも後ろにも連なってしまった。

山頂駐車場に着いた時、観光バスから降りてくる人達を見て後悔した。
彼等はみんな登山靴にレインウェァを着て完全装備だったのだ。
我々はトレッキングシューズに半袖の軽装で、装備が甘かった。
気温も低く風があり寒くて、念のためにと持って行っていた長袖を着た。
風があるせいでもあるが寒い位で下界の猛暑が信じられない涼しさだ。

山頂駐車場が標高1260mにあり、そこから1377mの山頂まで歩いて散策する訳だが、
3つの遊歩道コースがあり、西遊歩道コース(40分コース)を1時間半かけて登った。
写真を撮るとそれ位は時間がかかるが、40分コースとはただ歩くだけの目安だろうか。
なお、下りは、下り専用の東遊歩道コース(60分コース)を1時間少しで下りた。
下り専用の東遊歩道コースは道幅が狭くて行き交えないから下り専用になっている位で、
この日は雨でぬかるんでいて足場が悪く、団体の人など大勢の人が下りていたので、
途中で止まって写真を撮る余裕がなくほとんど写真を撮らなかったことにもよる。

しかし、結局最初から最後まで雨は降らず、歩き出すとすぐに暑い位になったし、
靴もトレッキングシューズでも何ら問題はなかった。つまり、装備に問題はなかった。

前置きが長い時は得てして満足な写真が撮れなかった時です。(^^;)


歩き始めた時はこんなに青空で、撮影時刻は11時26分。


が、1分後の撮影時刻11時27分にはすでに霧が出てきている。


同じ11時27分の撮影だが、方角によってはまだ晴れていて、
遠くには琵琶湖に浮かぶ竹生島まで見えている。


青空の写真は貴重なので、アカソとクガイソウの花を添えてもう1枚。


8月はシモツケソウの花で山一面がピンク色に染まる。
見渡す限り咲き乱れるシモツケソウの花を見たかったが、
霧に霞む先の方はピンクの絨緞を想像するしかない。
黄色に見えているのは、メタカラコウ。

メタカラコウ
イブキトラノオ

クガイソウ(葉は輪生)
ルリトラノオ(葉は対生)

イブキフウロ
ハクサンフウロ

キリンソウ
キオン

伊吹山といえばお花畑で、一面お花畑の写真を入れたいが、
山一面見渡す限りのお花畑は霧に霞んでいて見られなかった。
それでも、近くで見ることができるたくさんのお花には満足した。

コオニユリ
カワラナデシコ

オオバギボウシ
ヤマホタルブクロ

クルマバナ
キンバイソウ

観光バスでやってきた団体の人達にはガイドさんが付いていて、
ゆっくり歩きながら、花の名前などを次々と説明していた。
私が質問すると(私がツアー客でないとは分からない)親切に教えて下さった。
その他にも、ネットやパンフレットで見た花の名前を言って見たいと言うと、
その花が咲いている所まで別の道を案内して下さった人が居た。
ボランティアで歩いていて花のことを説明しているのだろう。


アカソとシシウドとヨツバヒヨドリ、キオン、シモツケソウなどが見える。
角度によっては一瞬霧が晴れて見えることもあるが、遠くは霞んでいて見渡せない。

シシウド
ヨツバヒヨドリ?

シュロソウ
キバナカワラマツバ

上のヨツバヒヨドリだが、ヒヨドリバナは2枚の葉が対生し、
ヨツバヒヨドリは3〜4枚の葉が輪生しているそうだが、
写真の花がどちらかは確かではない。


ドライブウェイの入り口で、「山は霧と小雨」だと言われたのに、
我々が上がってからは一度も雨が降らなかっただけで良しとしても、
目の前の花だけははっきり見えるが、少し目を遠くにやると、
霧に霞んでいてぼんやりとしか撮れていないのが残念だ。

キヌタソウ
ウツボグサ

クサフジ
ツリガネニンジン

花が風に揺れて、ボケボケの写真が多い中から、
何とか見られるものを記憶と記録のために載せている。

メタカラコウの群生

シシウドの群生

アカソの群生
アカソは、はびこり過ぎているとか。

ミヤマコアザミ
キバナノレンリソウ

イワアカバナ
トモエソウ?

ボケボケの写真もここまでくればもう限界。
まだまだたくさんの花を見たが、これで止めましょう。

では、最後に、これは一体何でしょう?


はい、シシウドの赤ちゃん、というか、出ようとしているところ。

おっと、忘れるところでした。
伊吹山の山頂の写真を。





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